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№50 ― 頼れる警察官(ジャスティン)

やっと!№50代になりました!

 №58にて、ようやく終わります!




№50




 これだ、と思った石が思った通りに奥に動き、壁だと思ったものがゆっくりと横にすべったとき、正直ジャスティンは鳥肌がたった。



 ――― おれ、勘が働きすぎじゃねえの?


 それとも、これだけの石の固まりが動いているにもかかわらず、石の擦れる音が少しもしないことにおののいているか、だ。


 石が動いた場所にはレールがあるわけでも、オイルがぬってあるわけでもなかった。

 


 ――― だれか、おれにも納得のいく説明をくれ

 

ふいに、あの『魔女』の顔がうかぶ。

 


 ――― そうじゃなくて

 

 たしかに、ポケットに覚えのないライターと煙草を見つけたときには、少しそういうことも考えた。


 アッツボーは本物の魔女なんじゃないか?



 ――― 実際には、あんときだな。ぶつかりそうになったし


 あのとききっと、押し込まれたのだろう。・・・たぶん。




「あんたすごいじゃない!でも、あの石どうして音もしないで動いたの?」


「まあ・・手品みたいなもんだよ」


 わからないジャスティンには説明のしようがないが、ここから逃げ出せそうな雰囲気に、ジェニファーはジャスティンを頼れる警察官と認識したようだ。


 石のしきつめられた道らしき暗い空洞をライターの火を頼りに進みながら、ここに来るまでのできごとを興奮したようにしゃべりっぱなしだった。



「 『あの声』が、ある日わたしにPCのメッセージページをみるように命じたわ。ジェリーっていう人が現れて、わたしにしかわからないメッセージを送ってきた。あんなところに置いて行くのは裏切りだ、とか、きみは怒ってとうぜんだ、とか。 ―― 気持ち悪かったけど、最後のメッセージで、実はわたしはあのときの教会のあるじですって。それで、ぜひわたしをあらためて招待したいので、あの教会まできてほしいって」


 ジェニファーは、迷いながらもまた教会へとむかった。

 

 そして、そこで待っていた教会の主は、城の主でもあるノース卿だった。



 ―― ちくしょう。ジャンたちの考えのとおりかよ・・・ってことは・・



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