表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
A班ファイル ― 魔女は森では踊らない ― 後編  作者: ぽすしち
ここらが しおどき

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

156/236

電灯のない部屋

 ウィルが前髪をつまんで顔をしかめたとき、マイクが近づいてきた。


「これから科捜部がくる。ノース卿のほうはまかせて、とにかく先に例の三階の部屋に行ってみないか?」


 ジャンがエミリーの恋人を説得した効果がすでに現場ではあらわれ、二コルが持っている鍵束を返すようにいう劇場関係者はいなかった。


「ノース卿があんな状態になっちまって、とにかく二人が心配だ」

 先に歩きだし、張りつめた声をだすマイクをほぐすように、ウィルがいつものように反応する。


「まあ、それはぼくも賛成だね。ジャスティンがジェニファーといっしょにいたとしても、あのジェニファーが相手にしてくれるかわかんないし、いないよりはましか、ってぐらいだよ」

 みんなが笑い、マイクもどうにか口元をゆるめた。





 たどり着いた三階の五番目の部屋のノブをニコルがなんとなくひねれば、鍵を使うこともなく開く。


「窓がないのか」

 つけた明かりで見えたのは、壁際に机が二個と大きな書棚がひとつ入れられた殺風景な部屋だった。


「見取り図には事務備品管理の部屋ってかいてあったな」


 二コルが先にすすみ、奥の壁にあるドアをあけた。


「これが続き部屋か。 こっちには窓がある」


 その窓からの明かりで電灯のスイッチを壁にさがすが、どこにもそれらしきものがみあたらない。



「なんで?うっそ。この部屋電灯がないじゃん」


 天井にライトをむけるザックが信じられないというように言う。

 



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ