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A班ファイル ― 魔女は森では踊らない ― 後編  作者: ぽすしち
〈ひとり芝居〉 目もあてられない
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舞台に男


マイクがザックの肩をたたき、最後のルイが背後を確認しながらドアをくぐったとき、風圧を背に受ける勢いで扉がしまった。



「明かり・・・勝手についたぞ」

 ニコルが銃をかまえ、ささやく。


 しまったドアのノブをまわしたルイが首をふり、ザックにも銃を手にするように指で合図する。


「出入り口は?」

 マイクの低い問いに、「ここだけだね」とルイが携帯を確認し、通じないことを報告する。




 銃をかまえ、身をかがめた四人でゆっくりと移動しながら、四方に銃口をむけ様子をうかがう。


 勝手についた明かりは奥の舞台を照らすものだった。



 いくつもの棚が並ぶのをみまわし、あの陰に呪いを実行するボランティアが隠れてたらアウトだねぇ、とルイがのんきにささやく。


 だが、何の気配もない。



「おい、おれたちはジェニファー・ハワードをさがしてここにきたんだ」


 誰かいるのか、というニコルの声にこたえるように、舞台近くの棚から、黒い影がひとつあらわれた。



 ザックの喉が鳴る。

 ルイが半身でかばうように前に出た。




 ゆっくりと舞台にのぼったのは、黒いマント姿の男だった。


 頭も顔もマントのフードで隠されているが、笑いをにじませた口元だけがみてとれる。



 



       そうしていきなり、その《芝居》が始まった。




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