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こんなとこに?

 


 自分の勤め先とはまったく異なる、あいかわずのきれいな廊下が続く。

 壁は白く足元の絨毯は毛足も長く趣味のいい色だ。

 出てきた会議室にこれからはいるのだろう数人の警備官たちとすれ違う。

 

 ジャンを通した顔見知りと軽く挨拶しながら角を曲がったとき、思わず声をあげた。



「うっわお・・・」

 

 曲がった先にいてぶつかりそうになったのは、今朝の悪夢に出てきた女だ。


「あら。きのうはどうも。ホースさん」


「あ、えっと、あ、あー」


「アッツボーですわ」


 女がぐっと近づいたので、思わず体をひく。


「ああ・・・、アッツボーさん。―― どうして、こんなとこに?まさかまた、占いで、とか?」


 廊下のあかるい光の下でみる女は夢の中ほどでないにしても、強烈な印象だった。


 おまけに今日は、なんだかひどく、あの煙草くさい。




「呼ばれましたの。知り合いに」


「しりあい・・・。そーですか。なるほど、なるほど。 ―― では、ごゆっくり」

 逃げるように体を横にずらし、ジャスティンは先をいそいだ。



 ――― 『知り合い』だって?警備官と?どうりで、事情を知ってるわけだ。


   ・・・・ちくしょう、半分本気で『魔女』かと思ってた・・・



 きのう、ローランドの写真をだせと言われて(偶然とはいえ)従ってしまい、貴重な証言がとれたことなど、マイクでさえ、帰りの車の中で、ありゃ本物の魔女だろ、と口走ったほどだ。

 


 だが、『知り合い』?


 きっと、ジャンが自分たちをからかう目的で事前に情報を教えて仕込んでいたのだろう。


 警備官ってのは、ときどき、いや、しょっちゅう、信じられないことを平気でする。



申し訳ありません。まだつづきます・・・

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