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輪廻転生

Ep.07



夜が白々と明けるころ、

ジヴァたち一行はセリーナの

家をあとにし森の中に

足を踏み入れていた


聖女様 全て歩きになります

西へ一昼夜いくとカシオン帝国の

境界線になります


夕刻まで歩くと危険な地帯に入り

敵が現れてくるかもしれません


まずはその手前まで進みましょう




兄さん、敵の勇者は

どこから来たのか知ってるかい


あぁ、聞いた話しでは

カシオン帝国の

アウストラリスという国王が

どうも連れて来たらしい


まだ、そんな前じゃないと思うが



元々カシオン帝国は

アルフェラッソという奴が

最高司令官で軍を率いってる


そうだよ、飛行艇に居た奴だ


だから、国王が連れてきた

勇者の事はあまり信用していない


という噂だ…


どっちにしても


アルフェラッソ

テーオーソロスの

顔はぜったい忘れない


あとは勇者だな

むこうの勇者も聖女様みたいに

強いんだろうな




もうすぐ陽が沈みます

このあたりで野宿をしましょう


この先からは敵がいつ出てくる

かも知れません


交替で見張りに立ちましょう


まず私とクルーク王子


ペイシャク王子とイプシロン


スピカとゴーシェナイト


聖女様は休んでいて下さい

まだ身体は疲労がたまってるはず


大丈夫です

私も立ちます


それでは私たちと


2刻毎に交代しましょう



おぃ、クルーク変わってくれ

聖女様とお近づきしないと


仕方ないな…


ジヴァ様

兄と代わっていいですか?


あぁ構いませんが何かありましたか?


いや、ちょっと先に休ませて

欲しいんです、頼みます


わかりました


それじゃ


ジヴァとペイシャク王子

ピッチカートが見張り役




見張りをしている

ピッチカートに

ペイシャク王子が話しかける


色々根掘り葉掘り聞こうとするが

ピッチカートはその気がないので



聖女様はどちらの国から

来られたのですか?


黄泉の国でしょうか?


黄泉の国?えっ?あの世ですか


あまり記憶がないんですよ


聖女とは伝説の女性ですから

謎なんですよ


どこからきたのか?

わからないんですよ


そうしましたらお幾つでしょうか?


そうね、120歳ぐらいかな…


えっ!120歳ですか⁈



そうですね、歳をとらないんですよ


120歳ですか……

(え?そんな歳で結婚できるのか?

 赤ちゃんは産めるのかな…)


うふふ…


ぶつぶつ言ってる

ペイシャクを残してピッチカートは

ジヴァのところへ




どうかなさいましたか?

聖女様


うん、ペイシャク王子が

ちょっとね、話しかけられて

面倒だから嘘の年齢言ってきた


お幾つと答えたのですか


120歳


(あっはは••)


それはびっくりしたでしょう

もう聖女様をお誘いする事は

ないかもしれませんぞ

よろしいのですか


いいよ、王子となんか付き合いません


クルークなら優しいからいいけどね


そうですね、あの3兄弟は上と下

ヘイロー王子とクルーク王子は

お母様のサリヤス王妃によく似ておられます

とても優しい心の広いお方でした


ペイシャク王子は

父上のアルデバラン国王によく似ておられます

どちらかと言うと野心家でしょうか?


あなたは、ペイシャク王子に

見初められたいうより

王位継承の為でしょうか…



120歳と聞いてまだ諦めなければ

大したもんですな


(あっはは••)


笑い事ではないゎ


すいません、ついつい



ジヴァ

本当は私はどこから来て何歳なの


はい

聖女様は前世は何百年も先の

時の人です 20代の若者でした



死したものが輪廻転生し

時空のゆがみを経て

この時この場所にこられました



時空のゆがみの途中

あなたとわたしは出会っております


剣術、魔術、など色々の事を

年月をかけ授けております

聖女様はご記憶にないと思います


実際には数年掛けておりますが

現実世界では数日でございます


そして、あの扉の向こうの

場所に降り立ったのです


そうなのね、そしたら

ジヴァは時空を操る事もできるのね



はい、転生される方も予見できます

転生はコントロールできませぬが


転生される事は知る事ができます


なので…あなたを連れて参りました



これは転生した者には知り得ない

事、知らなくていい事ですが


ピッチカート様は

前世の記憶がフラッシュバックする

との事ですのでお話しを致しました


えぇ、ジヴァの言った事…

うっすらと記憶が蘇りました


ならば、前世に戻す事もできるのですか?


聖女様は前世に何か未練がおありですか


やり残した事がありますか


あるような、いや、無いかな


先程申し上げた通り

転生はわたくしには何も出来ません


ただ、時空は越える事はできます


…とだけ言っておきます


わかった、ありがとう


今は帝国軍を倒しましょう


そうです…




一話一話は短いですが

不定期で更新しておりますので

ちょっとした時間にお気軽にお楽しみ頂ければ幸いです


★もし気に入っていただけたり、続きが気になる!

と思って頂けましたら

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