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第一話 森でのひと時・戦闘

すみません、双子出てきません。

ブックマーク新たに10件!そして評価2件!本当にありがとうございます!!

 気分転換をするために私の家からかなり離れた森にやって来ました。来る途中にも思いましたが、やはり数千年経つと世界というのはかなり変わるそうです。全く見たこともない地形もありました。


 しばらく歩いていると少々小腹が空いたので早速魔法を使ってみたいと思います。使う魔法は“探査魔法”その名の通り周りを探査する魔法です。これを使えば自分の周りから欲しいものを探すことができ、魔力を込めれば込めるほど遠くを探査できます。



「あ、あそこにリンゴがいくつかありますね。もらっていきましょうか」



 魔法を使ったおかげですぐにリンゴを見つけることが出来ました。実はこの世界、前世の食べ物の名前がそのまま使われてるんですよね。おかげで間違えずにすみますが。


 歩いて直ぐのところにリンゴはあったので、その内の一個を取り、アイテムボックスから皿とナイフを取り出しました。このアイテムボックスは私が魔法の研究をした時に開発したもので、空間を別のとこへ繋ぎそこに物を保管するという魔法です。


 魔力量によって容量が決まってしまうのですが、私の場合はほぼ無制限ですね。かなり高度な魔法なので普通の人はアイテムボックスを習得するよりもアイテム袋を使った方がいいでしょうね。


「さて、そのままかじるのは少々はしたないので切りましょうか。こういう時、魔法はとても便利ですね」


「キュッキュッ!」


「あら?あれはもしかしてアルミラージ?どうしてここに.........ひょっとしてあなたも食べたいんですか?」


 声のした方に顔を向けるとそこには見た目はウサギだが角が生えている魔物アルミラージがいました。特に敵意を感じなかったので私がそう言うとアルミラージはトコトコと私の方へ寄ってきました。


「少し待っていて下さいね、今あなたの分も切りますので」


「キュッ!!」


 そう言って私はナイフでリンゴを一瞬で切り分けました。この身体だとナイフの技術も達人級ですね。時間が経っても身体はなまってなさそうです。そうして切ったリンゴを皿に分けアルミラージに渡しました。


「はい、どうぞ。切っただけですけど召し上がって下さい」


「キュッキュッ.........モグモグ.....キュ~~」


「うふふ、とても美味しそうに食べますね、では私も........うん!とても美味しいですね!!」


 アルミラージはまるで子供のように一心不乱にリンゴをかじって幸せそうな顔をしています。

 瑞々しくて甘いリンゴでした。前来たときはこんなにおいしくはなかったのですがやはり時間が経つと変わるものですね。

 

 そういえば私魔法研究などをしている間農場の方に一度も行ってないですね.......やってしまいました。後で環境を保護する魔法なんかをかけておきましょう。

 私がそんなことを考えている間にアルミラージはリンゴを食べ終わったみたいで私の方をジッと見つめていた。


「どうかしましたか?」


「キュッ、ペコリ」


 私が言葉をかけるとアルミラージはかわいく一礼してそのまま森に帰って行きました。


「ふふ、随分と礼儀正しいアルミラージでしたね。さて、私も森の散歩を続けましょうか」


 アルミラージも森に帰ったことで私も散歩を再開しました。

 森の中で風が吹くと、風が頬をくすぐるような感じがしてとても気持ちがいいですね。

 もう少しこの風を堪能しようと思っていたら、ここではない離れた場所で妙な気配を感じました。


「これは魔物と.....人ですか」


 感じた気配は魔物と人でした、探査の魔法で詳しく見るとその魔物はオークで三体おり人が四人でそれぞれ剣士、盾役、回復役、魔法使いの冒険者のようですね、バランスの良い編成ではないでしょうか。


「見た感じはいいですけど......う~ん、あれは少しまずいですね」


 優勢なのはどうやら魔物の様でした。冒険者達も悪くはないのですが四人中の一人、盾役の子が怪我をしていて回復役の子が治療していますね。そして魔物を押さえるために剣士の子が一人でオーク三体のヘイトを集め、魔法使いの子が外からそれをサポートしてる感じですか。今はなんとかなっていますがこれではジリ貧ですね。


「このままではいずれ全滅、未来ある子たちに死なれても困りますから助けに行きましょうか」


 そう言いながら私は全身に魔力を行き渡らせ森を駆けた。


----------------------------------------------------------------


 今この場に四人の冒険者がいる。

 剣士の名はライアそして盾役をロン、回復役をセシリア、魔法使いをリーシャという。

 現在四人は絶体絶命の状況である。ロンがオークの攻撃を利き腕に食らってしまい盾が持てなくなってしまった。それによりライアがリーシャのサポートを受け一人でオークの相手をしていた。

 

「クソッどうすればいいんだっ!!!このままじゃ.....!!」


「とりあえずライアはそのまま持ちこたえててッ!!!!私の魔力ももう残り少ないッ!!!」


「まじかよッッリーシャの魔法がなけりゃさすがにこれ以上持ちこたえるのは無理だっ.......セシリア!!ロンの回復はまだかっ!!!」


「すみません!!まだ終わりません!!傷が深くて回復しきれません!!」


「うぅっ....すまない俺があいつらの攻撃を食らったからっ....最悪俺のことはいいから逃げろッ!」


「そんなことできるかッ!!!」


「そうよ!!!そんなこと....ッッッライア!!右!!」


「ッッッッッ!!!」


 ライアの集中が途切れたせいかそれとも疲労のせいか、理由は定かではないがライアの右にいたオークは既に右腕を振り上げた状態にあり、その腕を振り下ろせばライアは一瞬でつぶされるだろう。

 そして、オークが腕を振り下ろす瞬間......



「させませんよ」


 真っ白なフード付きのローブを着た一人の女性によって、そのオークは()()()首を切られていた。











読んでいただきありがとうございます!

ちょっと別視点みたいなのを入れてみたのですがどうですかね。変だったらやめます。

次回は双子が出てくると思います。


出来れば評価とブックマークよろしくお願いいたします!



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