プロローグ
なろうに初めて投稿します。なんとなく頭に浮かんだので書いていきます。
目が覚めたら知らない場所にいた。暑くもなく寒くもない全てが真っ白な世界。そんな場所に俺はいた。
「どこだここ.....?」
こんな場所俺の記憶にはないし、そもそも一度見たら忘れないだろう。
ぼーっとしながら俺が一人で考えていると後ろから透き通るような、どこか惹きつけられる声がした。
「お〜い、大丈夫?聞こえてる?」
その声に振り返るとそこには女神と言えるほどの美貌を持つ一人の女性がいた。
長く艶やかな黄金の髪に整いすぎていると思うほどの顔、目線を下げれば薄手の布からとても豊かな双丘がこれでもかと主張している、そして微笑みながら髪と同じ金の瞳で俺を見ていた。
「えっと....その…女神様...?」
やっと出た言葉がそんなのだった。なんだよそれ!!我ながら情けない!
と心の中で自分に吠えたが、目の前の女性は特に気にした様子もなく俺に喋りかけてきた。
「うん!女神だよ〜身体の方は大丈夫そうかな?」
「えっ、あっはい、大丈夫...ですけど正直現状を理解できてないです....」
なんか割とノリの軽い女神様だった。そのお陰で今返事を返せたけど.....
「ありゃ、そうなのか〜じゃあ説明するね、簡単に言うと君はもう死んじゃったんだよね」
「.......死んだ?」
「そう、襲われそうになってる女の子を庇って最後にナイフでぐっさりと刺されちゃったんだよ、覚えてない?」
「あっ....」
今女神様に言われて思い出した。そうだ俺はあの時襲われそうになってるあの子を助けようとしたんだ、まさかナイフを出してきてそのまま刺されるとは思ってもなかったけど。
「そっか、俺は死んだのか...」
「思い出した?」
「はい、全部思い出しました。それで...あの子は助かったんですか?」
「うん、安心して良いよ。君のおかげであの子は助かってご両親のところにきちんと帰ったよ」
そう言って笑った女神様に俺はとても安堵した。死に損じゃなかったこともあるのだけれどそれ以上に俺の命で誰かを救えた事がとても嬉しかった。
「君は優しいね、自分が死んだのにその事よりも助けた子の安否を聞いて喜ぶなんて」
女神様がそんなことを言ってくれるが別に大したことではない。それに俺だって死んだことについては少しは気にしている。
「そんなことないですよ、それで女神様は死んだ俺に何のご用なんですか?ただお話するためじゃないでしょう?」
「あ、それは今から説明するから安心してね〜.....それと!私の名前はリュクシールって言うからそう呼んでね!」
「分かりました、リュクシール様」
俺がそう呼ぶと、リュクシール様は満足そうに首を縦に振りこの後俺がどうなるのか説明をしてくれた。
「うんうん!でね、君にはこれから別の世界に転生してそこで過ごして欲しいんだ!」
別の世界!それは異世界転生ってやつか!本当に実在したのか!死ぬ前、俺は所謂オタクというもので転生や召喚などの漫画やラノベを読んでいた。だから、いざ自分がそれをすると聞いて目を見開いて驚いた。
「転生!それって転生してから普通に過ごすだけでいいんですか?」
「大丈夫だよ〜、あっでも女神として転生するからそこは気を付けてね」
「なるほど女神として..................ってうぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」
「あはは、やっぱり驚くよね〜」
そりゃ驚くよ!!なんで女神ィ!!えっ俺女になるの!!嘘でしょ、どういう事だよ!!
「ど、どういう事ですか!リュクシール様!!!」
「えっと〜君の魂にはかなり高位の女神になれる素質があって、それと私が管理する世界を代わりに見ていて欲しいな〜って」
「女神の素質って....そんな簡単に女神になれるものなんですか.....」
「ほんとにごく稀だよ!君が特殊なんだよ」
女神として異世界転生か〜ほんとなんてラノベだよ。でも別に悪くはないよな、どうしよっか.....
「で、どう?転生する?」
そう聞いてくるリュクシール様。
まぁ、別にいいかな女神になってもやることは変わらないだろうし。
「はぁ.....分かりました、女神として転生します。あっ女神になっても弱くていきなり死んだりとかありませんよね?」
「ん?あ〜大丈夫だよ、君なら最高位のスペックになれるから魔法はなんでも使えるし、武器も使いこなせるから。でも最初は力の加減が出来ないかもしれないから気をつけてね」
あれ?予想以上にすごい女神になれるのか?それはよかったよかった。けど力の加減が出来ないのか....行ってから確認しないとな。
「分かりました気をつけます。今すぐ転生するんですか?」
「そうだね、あんまり時間もかけらんないしもうやっちゃおっか」
そうしてリュクシール様が俺に手をかざすと足元が金色に輝き始めた。なんか凄いなこれが魔法か。
「じゃあいくよ!向こうの世界も楽しんでね!」
それを聞いた俺の視界は金色に染まり、俺は意識を手放した。
読んで頂きありがとうございます。
見切り発車なのでどこまで続くか分かりませんが頑張っていきます




