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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

痛み

作者: 香谷 雅

本当はもっと痛かった。だって、私は誰にも愛されてないから。怖い、怖い!もう、誰も信じたくない。逃げたい、この世から消えたい。でも、もう、遅いよね。だって、どれだけ悪口とか言われたって何も思わない人間になっちゃったんだから。あーあ、全てがもう、どーでもいい。さようなら。


✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎


少女漫画はほぼ全てが恋愛成就で終わる。

本当は、そんな簡単にいくほど世の中甘くないのに。本当ーにつまらない。

私はひとりぼっち。教室で仲いい子なんていない。だって、引き離されちゃったから。ひどい、だから学校なんて嫌いだ。理不尽だ!義務教育?なにそれ、バッカバカシい‼︎

「おい、中川!」

「何ですか?」

一瞬、〝はぁ?〟ってないりそうだったが、我慢した。だいたい、先生とかのいうことなんて、全て同じ言葉にしか聞こえない。〝やればできる!〟や、〝俺は最高のクラスを目指したい!〟など、以下略。例えば、1つ目の〝やればできる!〟なにができるのか分からない。っというか、全て使い回し。2つ目の〝俺は最高のクラスを目指したい!〟何なのこれ、最高ってなに?どこまで?何をするの?最高になって一つでもいいことあるの?そっなの、ただのカッコつけ。何の得にもならない。などと、だいたい先生の言ってることはほとんどが私にとって意味不明。

「ちゃんと授業を聞け!ボッーとするな。」

「はい‥すみません。」

ああ、めんどくせぇ。いいじゃん別に、少しくらい。ほら見てみろよ。教室の中私よりひどい人いるわ。現に、後ろの人寝てるし。ちゃんと教室見ろよ。はぁ、早く授業終わらねえかなぁ。

授業が終わって、休み時間。私はずっと、本を読んでる。だって、本を読むことしかないんだもの。他のクラスに行ったて、追い出されるだけでしょ?意味ないじゃん。そんなの時間の無駄無駄。

そんな日々が毎日続く。

「今日の6時間目は、体育大会の種目を決める。じゃあ、体育委員、任せたぞ。」

体育委員の男女は前に立って、喋り始めたが、私はそんなもの興味はない。

「まず個人種目の、100m走から決める。やりたい人は、手を挙げて。」

はいはい、と手を挙げた人の人数を数えて、紙に書いてゆく。それの繰り返し。まぁ、私はみんなが手を挙げてないところで手を挙げる。地味な種目は誰も手を挙げないから。みんな自分が目立ちたいんだ。私には、どうして目立ちたいのか不明。このクラス、ほとんどの人が、厨二病かかってんのかな。

全てが順調に決まっていた。だが、問題が起きた。

「女子リレーする人、手を挙げてください。」

私は、寝ぼけてたせいか手を挙げてしまった。そして、手を挙げた人が私を含め2名。だが、女子リレーは4名。人数が足りない。まぁ、最初はそれで問題なかったんだけどな

「じゃあ、女子は女子て固まって決めて。」

先生がそういうと、女子は一つに固まり始めた。

「えっと、女子リレー、出たい人。」

女子の体育委員がそう言っても、手をあげる人はいなかった。女子の体育委員は、諦め自分が普段いるグループに相談し始めた。そこからが問題だった。

「じゃあ、女子リレーは私と、中川、安田、下関で。」

やっとか、って思っていたがある女子が言い出した。そいつは、女子体育委員といつも一緒にいるやつだ。他の、安田、下関も一緒のグループだ。

「えぇー、どーしよ。もう決まちゃってるしなぁ。」

「ほらほら、最後の体育大会だよ。後悔したくないでしょ?」

そんなふうな会話がこの耳に聞こえてきた。あぁ、これは私を追い出そうとしてるな。まぁ、そこで私が辞退しますとか言ったら、最初に手を挙げてた人が何を言ってると言われそうだな。そっちの方がめんどくさい。だから、みんながいなくなって、その内にそのグループが一緒にいるところを狙っていこうと考えた。まぁ、そんな都合良くはいかなかった。その内の、下関っていうやつが辞退したのだ。別に、最初から入っていたわけではないから大丈夫だったのだ。だが、

「やっぱり、それはないよぅ。下関〜、抜けちゃやだぁ。」

そんなことをそのグループのリーダー格の安田が言い出した。そしてまた、ごちゃごちゃになる。

はぁ、めんどくせぇ。

「あの〜、私辞退するよ?ね。」

もうめんどくさいから、自分から言い出した。

その時の4人の反応は、『えっ』だ。しかも、にこって一瞬笑って。

「いいの?本当に大丈夫?ほら、最初から手を挙げてたし。」

「いいよ、いいよ。辞退するよ?」

私は必死に猫をかぶる。内心はマジ切れ間近。

おらぁ、さっさと承諾しろや。

いや、切れてるか。

「本当にいいの?ありがとう!大好き!」

うげえぇぇ、大好きとかほざいてやんの。嘘つけ。どうせ内心やったあ!とか思ってるんだろ。

そうして、女子リレーは決まった。それから1週間が過ぎたこと、ある事が起きた。何故か私の靴がなくなった。朝靴箱を見たら上靴がない。まぁ、先生に言うなんてめんどくさいから、自分で探した。だが、見つからなかった。

まぁ、いいか。なくても、特に何も問題ないし。あ、先生には何か言われるか。テキトーに言っとこ。

「おい、中川。上靴はどうした?」

「なんか、朝来たら上靴がなくなっていた。それだけのことですが、何か?」

「そうか、じゃあ今日はそのまま過ごせ。」

普通ならひどい教師だと思うだろう。だが、私はそんなことをこれぽっちも思わない。だって、私の心は腐っているから。もう、他人に対して興味も関心もない。だから、誰が上靴を隠そうと私は普通に過ごすだけ。何にも変わらない。だいたい、どーして上靴を隠されなきゃいけないのか分からないから。犯人は分かるが‥。

「ねぇ、安田ちゃん。私の上靴、知らない?」

「は?そんなの知らねーし。」

「そっか。」

そっか、こいつが犯人か‥。

「あのね、私ね。もし、犯人見つかったら包丁持って刺しに行くかもね。なんか、今すっごく腹立たしいからね?」

私はニコニコしながら言った。

「こっ、怖いこと言うなよ。」

「んっ?全然怖くないよ。むしろ、その時の犯人さんの慌てっぷりが楽しみで仕方がないんだよ。」

「ひっ!」

安田ちゃんはビクつき、口を手でふさいだ。

「なーんて、冗談だよ?私、そんなこわ〜い人じゃないもん。とにかく、ありがとう」

「あっ、うん。」

その後、靴箱に上靴があった。その上靴の中にはがびょうがたくさんあったけどね。それにしても、さっきあんなこと言ったのにすごい度胸だよね。がびょうなんていれるなんて。すごいなぁ、安田ちゃん。神経図太いなぁ。


「ただいま。」

私は家のドアを開け、靴を脱いだらすぐ自分の部屋に入った。家は退屈。両親は毎日がケンカだらけ。さっさと離婚すればいいのに、母親が嫌がるのだ。めんどくせぇ。この家にはいたくないなぁ。いっそ、自殺しようかなぁ。とも考えたけど、それは兄弟に迷惑がかかるのでやめておくことにした。まぁ、どっちにしろ私には居場所なんてない。帰るところなんてどこにもない。もし一つ、神様に願うなら、私をこの世から消してほしい。私なんていない人生になっていたら、迷惑はかからないだろう。私がいなくなっても、どうせ誰も悲しまない。そもそも、いたっけ?みたいで片付けられるのだから。

「さて!今日はどんな漫画を読もうかなぁ?」

私の心は腐っているけど、漫画やアニメに対してはすっごく愛情深い。さっきまでは、暗いことを思っていたけど、私の切り替えの早さはすごいのだ。

「うん、これでいっか。」

漫画を手に取り、読みはじめた。今回見たのは、殺人物語。ある女子生徒がクラスで、はぶられていて、でもそんな時ある殺し屋に会うの。そして、その殺し屋から殺しを勉強していくって言う話。とても楽しい。読んでいて、とても落ち着くよ。っとまぁ、私はそこから寝落ち。仕方ないよね、8時間くらい漫画に没頭してたんだもんね。私、以外と集中力すごくいいから、ね。

朝起きたら、まずはお風呂。そのあとは、ケータイをいじる。ご飯なんて、用意もされていないし、そもそもあってもいらない。それから、学校。そんなことの繰り返し。そんな毎日に、飽き飽きしている。


今日も部活に行く。正直言って、部活はまだ好きな方だ。だが、あいつさえいなければな。

私はあいつというやつを見た。そう、安田ちゃんだよ?

同じ部活なんて最悪だ。入学当初は普通に接していた。まずまず、最初から仲良くなれるなんて、甘ったらしい友情なんてそんなもんすぐなくなる。まぁ、それはさておき。この部活にはもう1人嫌な奴がいる。それは、一つ下の後輩だ。そいつは、練習もせずタメ口に道具をすぐ壊す。正直言って、この部活には必要のない存在だ。将来、失敗してしまえばいい。それが、本心だ。そう、神は簡単にはいかしてくれない。だから、ある日シャーペンをそいつに向けてビリヤードのマトにしようと考えた。想像しただけで、笑えてくる。実際にはやらないがな。だが、それよりももっと、もっと、もっともっと苦しいことをやろうと今は考え中だ。さて、どんなことをやろうか。っと、そんなふうに部活もながれている。


結局、辿り着いた答えは世の中なんて何一ついいことがないってことだ。

それから、数年後ー。

安田とか、一つ下の後輩とかその後はどうなったのかは知りもしない。だって、興味がないもの。


さて!これは、私の孤独の妄想の中の世界。どうせは叶うことのない、非現実的な物語。さぁ、これを読んでどうかじるかはあなた次第、だよ?ね!

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