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光の庭  作者: 久世 かやの
「〜中章〜 」
31/61

「〜中章〜 」 2

「何それ?ありえないんだけどぉ」     

       

女は異を唱えた。      


「…それでいいの?」    


じっと目を見て、女は男に問いかけた。


男は目をそらして「それでいいよ」と答えた。


男の闇が、少しだけ垣間見えた瞬間だった。


「じゃあ、そうしてみる…」


女は怒ったように立ち上がると、一人図書館へ戻って行った。


この日以来、二人は別々に作業を始め、図書館でも中庭でも会う事はなくなった。


二人で決める作業はちょうど終わっていたので、何の問題もなく…





次に二人が顔を合わせたのは、扉につづく桜並木の道を歩いている時だった。


通行許可が同じ日に下りたのは、偶然だったのだろうか…


二人は久しぶりに顔を合わせると、フクザツな表情で笑った。


「…いよいよだね」


「うん…」


男が声をかけると、女は短く答えた。






「…じゃあ、伊勢君…後は任せたよ?」


立派な大学三年生になった伊勢は、四年生の花倉・元会長に肩を叩かれると涙ぐんだ。


「ま…任せて下さい会長…オレ、がんばります」


「やだな〜伊勢君、会長は君だろう?」


ふふふと生温かい微笑を浮かべて、花倉は芝居がかったセリフを口にした。


その様子を見て部員は、″だまされてる・だまされてる″と心の中で呟いた。

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