バズーカ砲は永遠の輝き、ダイヤモンド並みに固いよ! やばい物理も出来ちゃう。
アーカム
アーカム
アーカム
三回唱えてアーアーアーカムカムカム
ガムは包み紙に捨てましょう。ポイ捨てダメ絶対!
(とある電柱に貼ってある、いかがわしい宗教団体掲示広告)
「ファイナルバズーカ発射用意ー!」
先生五人が戦隊ヒーローの必殺技を放つポーズで、放送室の前を立っていた。それと同じころ、とある場所ではジャージ服のお姉さんが黄昏ていた。また異空間では、ケンタウロスになった准教授が、ケンタウロス座になり代わろうとケンタウロス王に向かって、決闘を申し込んでいた。
この一連の出来事は繋がっている様にも思えるし、繋がっていないように思える。そうだ、だって主人公はオールマイティーな能力を持っていることが定石だと、例のジャージのお姉さんは言っていたんだ。だからこそ、この能力を使う時だ。
「時はねじ曲がる」
時がねじ曲がったからといって、亜空間トンネルやらパラレルワールドが行きやすくなる訳でもないし『異世界の扉が開いた。やったー! これで俺は今日から異世界人。トラックでミンチよりひどい事にならなくて済むぞ!』とか騒いだ所で、事態が好転するわけでもない。つまりはそういうことだ。
実際、この能力は物質的な全ての時間をねじ曲げるという、強いのか弱いのか分からない。ただ、時がグチャグチャになるだけのありがたくない能力である。
だから、歴史が未来や現代や過去が繋がってしまう事も、しばしばある。だからこそ本当にありがたくないし、未来から宇宙艦隊に襲撃される危険もある。その上、金髪のあの人が神々に黄昏てしまうのも、無理はない。
「ふざけるな、私はこんなこと聞いていない!」
放送室内部では、そんな叫び声が聞こえた。
「ばかもーん! 落雷百連槍」
放送室の声をどこかの世界線で聞いてしまった。地震カミナリ火事オヤジが、技を放ちたくなるのは分かる。しかしこれは話が進まない呪いにかけられた、この作品の集合性無意識自身が本当の敵である。
進むと思っている意識が問題だ。進まない話があって良いじゃないかと、誰も思わない。ストーリーは必ず進むと、思っているのはよっぽどの飽食主義者だろう。だからこそ○○仕事しろが流行る。
作者は苦悩するだろう。ああ……今日も更新出来なかったと、今日も傷つけられたと思うだろう。自分が壊れていても……。
双子座は覗き見ると呟いた。
「おめでたい奴だな、自らピエロと成るのか」
「自らを傷つけてまでやること無いのに」
「だが全てはこの時のために」
「ああ、兄さん。全てはこの時のためだった。」
「彼は傷つけなければ分からない。自らの呪いのために」
「そうだね兄さん」
みんなこれまで見たなら微Mです。