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やっとインフル治った。が……CCとSFL見に両国国技館にいけなかったOTL
ラスティが哲平とヨハンを連れて戻ってくると棗はテーブルに冷えたコーラを用意し話し始めた。
「あー 忙しいところ悪いな。ま、そう長くなる話でも難しい話でもねぇ。コークでも飲んで聞いてくれ。」
そんな風に緩く話を切り出されたが哲平は、棗に折られた経験を持つため恐る恐る席につき、ヨハンはまた何かとてつもないことを言い始めるのではないかと胃がキリキリ痛み始めるのを感じた。
「ジジィはまぁこの村の責任者だ、ゴブリンの集落の話は知っているだろうが、哲平は知ってんのか?」
「え? ゴブリンの集落?」
「あー その反応だけで知らねぇってわかったわ。哲平を呼んだのは簡単な話だグレッグ達とアタシたちが出るってことはこの村の守りが薄くなるってこった。
それにアタシが一時的にいなくなりゃ他の馬鹿どもが何しでかすかわからねぇ。幸い哲平の能力は『怪力』なんつぅフィジカルのブーストだからなその辺の農具でも戦えなくもねぇ能力だ。
だから、アタシが哲平の装備を何とかしてやろうって話だ。で、ジジィにはアタシらが出張るための費用と哲平の装備の費用の工面の話だ。」
そう言いながら棗はコーラの缶を手に取り開けると喉を鳴らしながら飲み始める。
「俺の装備? それってこの世界のじゃ駄目なのか?」
「別にこの世界の物でも構わねぇが地球の物の方が良くねぇか? そりゃロングソードとかトゥーハンデッドソードなんかは手に入れられねぇが、扱ったこともねぇ剣なんかよりバールや鉈の方が扱いやすいだろうし、キチンとグリップするトレランシューズや軽くて丈夫なポリカのアーマーの方が動きやすいだろ?」
哲平はこの世界に来るまでそんな物騒な物を手にしたこともないしポリカーボネイトのプロテクターなども使用したことが無い為イマイチよくわからずどういうことか素直に棗に尋ねた。
「当たり前だが刃物っつーのは刃を当てて初めて十全な効果をだすもんだぜ?そりゃ2.5kgとかの鉄の塊だから刃の角度が多少ズレてようがあたりゃあ致命打にもなるかもしれねぇ。
だがあのヒグマ見てぇなオークと戦うのにわざわざそんなリスク負う必要ねぇだろ?お前のあの馬鹿力なら建設用のハンマーでぶん殴ったほうが早い。
それに怪力の能力だろうがアタシらと同じように防御力は一緒だ。金属鎧なんかで動きを阻害するなんてのもナンセンス。むしろ防具はお前の元お仲間が馬鹿な事をしでかした時に身を守るもんだよ。」
そう言いながらざっと哲平にかかる装備の費用を計算し30万という金額を出した棗は、それに加え後日清算で使用した弾薬代の請求をヨハンに話す。
「てなわけで、オークが居た場合に使用する弾薬ってのはアタシらの世界でもかなり高額なんだわ。 アタシらもアタシらの世界の物を手に入れるのにアタシらの世界の通貨が必要っていう制約もある。幸い汐路がフリマっていう売買能力の持ち主だからこの世界の物とかをくれればそれを販売して代金を回収できるんだが。売れそうにないもんを貰ったところで回収ができねえ。」
そこまでいうとコーラをまた一口飲み棗の悪癖がでる。
がたりと席を立ち煙草を咥え火をつけると、紫煙を吐き出し芝居がかったように両手を広げた。
「そういうわけでスポンサードしてくれる皆さんに、何が欲しいか聞いてみようじゃぁねぇか。」
: あー それでこの会議みたいな間も配信しっぱなしだったのか。
: じゃぁ ポーションとかエリクサーとかミスリルとか手に入る可能性あるの?
: ドラゴンの鱗とかあんのかなぁ
「ま、装備一式と弾薬代合わせても50万もいかねぇだろうし、そう高額商品は必要ねぇ。おい、今の金相場はどのくらいだ?」
: 大体29000円ぐらいだな。
「ふーん 計算めんどいから金20グラムもしくは 同程度の珍しいもんを用意してほしい。もちろん多めに用意してくれれば耐火レンガなど開拓に必要で用意するのに時間のかかるもんをこっちで用意してやる。」
: 正直、金より同じ額のミスリルやオリハルコンていったファンタジー金属の方が良いなぁ。
: 金の売買は500g未満は手数料取られるしなぁ。
「ふーん。20グラムの金と同等のミスリルやオリハルコンて一体どのくらいだ?」
アニメで予習したとは言え、スチールとパウダーそして銃の世界で生きている棗には『破邪の銀』も、その元ネタとなった指輪物語の『真の銀』もオリハルコンも価値が想像つかなかったし、この世界に来てまだこの開拓村しか知らないためそれを目にしたこともなかった。
「ミスリルもオリハルコンも金の数倍は価値がありますからな。他のものの用意の方がよろしいかと。」
「ふーん。 まぁ、ウチのスポンサーの要求とソッチの出せるもんの折り合いの相談はマコと華音二人に任せるからジィさんは二人と相談してくれ。アタシは、哲平の装備を先に整えておく。」
棗は哲平のサイズを聞き、ゴアテックスのトレランシューズ、抗菌靴下、パッド付きのライダースパンツとLV2のバックプロテクターなどを購入していく。
「棗って、割とオシャレなのか? このトレランシューズ。サロモンだろ?」
「あん? どう見てもアタシはオシャレだろ?」
年中オリーブドラブのカーゴパンツやタクティカルパンツにシャツ、灰色のクロップドタンクトップ姿で下着はスポーツブラとショーツだが、本人は本気でお洒落だと思っていた。もちろん他にも服を所持しているが基本的に棗は自慢のタトゥを見せるために冬でもクロップドタンクトップ姿だ。
そしていくつかのブランドで棗も好み、一般人受けしているブランドが存在している。
アイウェアのオークリーやアウトドアブランドのメレルやサロモンなどと言ったミリタリーラインが存在するブランドだ。
「ま、サロモンのトレランシューズは特殊部隊でも愛用者がいるほどだ。そのクッション性とグリップは折り紙付きだぜ。 アタシはブーツは断然ガルモントのT8だがな。さっさと着替えちまいな。」
「え? 今ここで?」
「ああ、その上からさらにごてごてつけていくからな。とはいえアタシらと違い銃で戦うわけじゃぁねぇそういっぱい身に着けるわけじゃねぇよ。」
哲平が着替えると、棗はシンプルなMOLLE付きのバトルベルトを一本購入し膝パッド付のライダースに取り付けていく。
「日本のサバゲー業界じゃファーストラインなんて呼ばれる、基本装備のバトルベルトだ。アタシはテキサス育ちだったから最初はファーストラインとか言われてなんのことやらさっぱりわからんかったがな。モール付きのこいつがあるのとねぇのとじゃ装備の装着、脱着の速度差が段違いだ。銃を使わねぇのに何でこれをって顔をしてるな?」
「ああ、これって棗みたいに銃や弾を身に着けるための物だろ?」
「そう思うだろうな。だがアタシもカノンやマコもそうだがよく見ろ。バトルベルトに着けてるのはホルスターだけだ。マガジンはプレキャリやチェストリグ……身体の方に着けてるだろ?
アタシらがバトルベルトに着けてるのはターニケットやファーストエイドキットなどだ。」
そういいながらいくつかのポーチの説明をしどの位置が素早く抜き取れるか相談しながらモールへ編み込んでいった。
破邪の銀 ミスリル ゲーム等で良く登場するファンタジー金属。
真の銀 ミスラル トールキンの指輪にでてくるファンタジー金属。ゲームなどではコチラの名前は版権かなんかの理由で使えずミスリルが生み出されたと記憶してます。
が、私はファンタジーなゲームをやらないので詳しく走りません唯一プレイしたことのあるファンタジーな作品はD&Dというテーブルトークのみです。
ファーストライン装備 バトルベルトとそれに付属させたホルスターやポーチ類のことらしい。
ファーストラインで通じるのは日本くらいでアメリカでは普通にバトルベルトと呼びます。
私もはじめファーストラインと言われて何のことがわかりませんでした。
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