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イリスの夏休み。優雅なる一日。

 故郷の空気。

故郷の暖かい空気を感じながら、モーニングティーを……


「イリス様ぁ! イノシシ狩ってきましたぁ!」


……お茶を噴き出しかけた。

ここは辺境。野生動物が町に迷い込むのはよくあること。


「部屋に持ってくるんじゃないですわ」

「え! あ! すみません!」


この度

このド天然メイドは、私の小さいころからの親友……

若そうに見えるけど三十代。未婚。

天然だからこの領地から出してはいけないっていうのが暗黙の了解ですわ。


「早く捌きなさい。久しぶりにイノシシ鍋にしましょう。ですわ」


嬉々として解体場に運ぶメイド。

私は、落ち着いて着替えを……

お気に入りの絹のパジャマを綺麗に脱いで……


「イリス様! よろしければ私が今日の服を……」

「朝から騒がしいですわぁぁ!」


着替えた後は、魔法の訓練。

久しぶりに師匠に稽古をつけてもらいました。

闇魔法というのは、冥府の力を呼び起こし、行使する魔術。

加減を見誤れば、死が見える危険な魔法。

冷静に、冷静である必要ある。


 訓練が終わったら、昼食。

お忍びで喫茶店に……

なんか、バレてる気がするのは気のせいですわ。

本当ならユリアを誘って……

しっかし! あいつ!

「そんなに俺と会いたいのか……ありがとな。嬉しいぜ。」

腹が立つ! 不覚にもムキになってしましましたわ!

まあ、ユリアのおかげで少しは食べられるようになりましたわ。

午後は読書。故郷にはたくさんの古文書尾があるから退屈はしないですわ。

茶菓子をつまみながら。どんどん時は過ぎていくのですわ。



いのしし鍋。懐かしいですわ。

まだ、子供だった時。大好物でしたわ。

あの晩餐会までは、料理がおいしかった。

妬み。恐怖。怒り。拒絶。

そのトラウマが私の味覚を奪った。

味など感じない、あの夜までは。

黒髪であろうが変わらない目。私を一人の人間としてみている。

しかも、「あ~ん」とは! 少し……


考えるのをやめましょう。落ち着いて。

田舎を楽しみましょう。

浴場から出た後、いろいろ着せ替えられて、床に着く。


「はあ、たいくつですわ」


帰省がこんなに楽しくないとは、なんででしょうね。


*(一方そのころ)


「ハクシュッ」

「どうした? ユリアス?」


くしゃみがでた。

爺さんは、俺がくしゃみをしたという事実に驚いている。


「お前でもくしゃみをするとは……風邪か?」

「さあな。って! なんだよ”お前でも”って!」


俺は馬鹿じゃないよ!

馬鹿は風邪をひかないわけじゃないよ!

まあ、こう考えること事態、馬鹿であることを認めてるんだけどさぁ。


「だれか、噂してるんじゃないの?」

イリスの優雅な夏休み。

キャラ設定を深めるためにな。

この章では出番がなかったイリスさん。次章では、バンバン出てきます。

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