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13 しんどい説得

ブックマークしてくれた方、ありがとうございます。

 書記長の中塚が辞める報告を受けた。

 中塚とは同じ2年生。雫達とは中学時代の生徒会から一緒だったらしい。

 そんな中塚が辞めた理由はやはり意見の食い違いなのだろうか?

 雫もだいぶ落ち込んだ様子だった。

 

 「大丈夫か?」

 

 「君か、今話しかけないでおくれ。気持ちの切り替えは一人のほうがいいんだよ」

 

 「すまないな……」

 

 昨日とは別人化していた。

 気まずくて何も言えないままその場を離れてしまった。

 美崎も落ち込んでいるのだろうか……心配だな。

 机に伏せている美崎を見つけた。

 (やっぱりか、そら中学からの仲間だからな)

 

 「大丈夫か?美崎」

 

 返事がない。

 雫より落ち込んでいるのか。

 

 「本当に大丈夫?」

 

 何度か声をかけるとようやく、起き上がった。

 

「ふぁ~もうせっかくの睡眠時間に邪魔しないでください!」

 

 「は!?」

 

 こいつもしかしてただ寝てただけなのか?。

 もしかして仲間が消えたことにはノーダメージ?

 

 「おい、中塚が辞めるのになんとも思わないのか?」

 

 「辞めるもなにも、もともと生徒会に来てないですからそんな重大ではないですよ。むしろ新しい書記長を探すことが重大です。さぁ新しい生徒会が楽しみになってきました!このまま来てないやつ全員辞めていただいても良いですよ!あなたもそう思いますよね?」

 

 サイコパスだ……

 仲間を消えて喜んでやがる。

 ここまできたら引くわな……

 今は雫をどうにかしよ。

 



 その放課後、またまた悲報が届く。

 今度は、会計の石見が辞めると言った。

 これにより、雫は魂が抜けた姿、美崎は嬉しそうな姿。

 対照的な2人だ。

 

 「これからどうするの?引き戻す?新しい人を探す?」

 

 「もうどうでもいいよ……」

 

 「なんで呼び戻すのですか?いらないでしょあんな人たち!」

 

 やりにくい。これはどうしたらよいのだろうか。

 誰か……

 

 「ハハハ!困っているな弟よ!」

 

 「姉ちゃん!」

 

 ここで最近評価急上昇中の姉ちゃんが来てくれた。

 いつ通り、アドバイスだくれるはずだ。

 

 「今回はどうしらいいの?」

 

 「今回は__全て自分の力でしろ!今回はただ雫ちゃんを慰めるだけに来た」

 

 頭が真っ白になる。

 マジかよ……ただこの一言に尽きる。

 

 「本当になんもなし?」

 

 「うん!これからアドバイスはもうしないことにした。自分の力でやってこそ価値があるものだよ。だから翔希がやりたいようにやりなさい!」

 

 自分の力でって言われても……

 今まで、人に振り回され生きてき、いつもアドバイス通りにこなしてきただけだから、自分一人ではなにも思いつかない。

 どうしよか?

 悩み考えたすえ、出てきた答えは__呼び戻すこと。

 一回も話したことのない人たちだけど大丈夫だろうか?

 

 

 次の日。美崎の情報をもとに、まず中塚に会うことにした。

 

 「あのーーすいません。この教室に中塚って人いますか?」

 

 大きな声で呼んだのから、さすがに来てくれるはずだ。

 すると、沢山の人混みから一人、男子高校生が近づいてくる。

 

 「場所変えませんか」

 

 そんな話すことないけのに場所変えるなんておかしなやつだ。

 中塚が連れてきた場所は屋上だった。


 「あの!バカですかあなたは!あんな大声で叫ばなくもわかりますよ!あの中から出てくるの恥ずかしかったんですからね」

  

 「そうなのか?それは悪いね」

 

 「全くだよ。で何のようだ?お前とは初対面なんだが」

 

 「早速だけど、生徒会に戻って来てくれないかな。雫も落ち込んでてやっぱり、君の力が必要だと思ってね」

 

 「嫌だ!」

 

 返答は早すぎた。

 こんなにもハッキリと言わないでいいのに。

 

 「なんでだ?」


 「理由はなんでもいいだろう。とにかく無理なものは無理だ。じゃあ俺はもういくよ」

 

冷たい奴だな。

 中塚も冷たい奴だったが、石見はもっと冷たい。

 呼び出しに言っても来ないし、話しかけても無視するし、喋りかけてくれたと思ったら、「キモい ぞ、この糞陰キャが」とまで言われてしまう。


この後も毎日、交渉したが全部断られた。


「なんでこんなことしてるのだろう?もう俺のメンタル持たないんだけど」


 悪口を言われ続けると、精神がやみ始める。

  今日で無理だったら雫に土下座でもしよ。

 その覚悟で、中塚の教室に行く。


「おーい中塚今日も来たぞ」


 しかし、すぐ逃げられた。

 追いかける気力もない。

 諦めて、落ち込みながら教室に帰っている途中、声をかけられた。


 「君が寺内君だよね?」


 「そうですけど、あなたは?」


 「私は迅上桃。一様生徒会に入っています」


 「何の用ですか?早くしてくれません」


 「そんなこと言わないでよぉ。私は君に惚れたから勇気を出し喋りかけたのに」


 「……まじで言ってんの、噓だろ、もう一回言ってみろ」


 「2度も言わすなよ恥ずかしいよぉ。だ、か、ら君が好きなんだよぉ」


 わけのわからないやつだ。一体今の今までに惚れる瞬間があっただろうか。いやない。

 むしろ軽蔑されているはずだ。


 「俺の何に惚れたんだ?」


 「グイグイ聞いてくるねぇ。いいよ特別に教えてあげるよ」


 こいつの話が長かったので俺が簡単にまとめよう。

 どうやらこいつは俺が、2年生なってから今までしてきた行動をずっと見ていて、何度ボロボロになろうとも立ち上がり頑張っているところに惚れたらしい。

 人の好みってすげーな。


 「では、お付き合いしてくださいます?」


 「するわけないだろ。見ての通り忙しい。君を大切にできる余裕がないんだ、すまないな」


 「それはひどいですよぉ。言った通り私生徒会に入っているので、寺内君がやっていることに手伝えるんだよ。石見や中塚と仲も良いし、好都合だと思うのだけど」


 「本当か。じゃ手伝ってくれ!」


 「手伝ってあげますけどただでは無理です。だから今週末デートしてください。もしこれであなたが振り向かいのであれば恋人は諦めますから。どうです?いい条件でしょ?」


 「う、仕方ない。いいだろう今週末デートしてやる」


 こうして俺は、迅上とデートすることになる。

 今さらだが、こいつはとてもかわいい。整ったショート茶髪に、コスモスのイヤリングは似合ってい     る。おまけに萌え声と男の心を揺さぶられる。

 はたして、俺は惚れずにデート乗り切れるかな……


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