郷音ーSATONEー ~落ち武者転生、異世界にて失礼仕る~
「それでは、失礼仕る」
戦国末期、豊前国寒田の庄。
今ここに、黒田の卑劣な騙し討により主君を亡くした侍が一人。
黄泉の旅路につこうとしていた。
その名を、伝法寺郷音(でんぽうじ・さとね)
齢五十の坂を少し越えたあたりのその男は死の床で己が生を顧みる。
そして、一言。
「いま少し、剣を極めてみたかったものよ」
信心なく、ただ剣に生きた男のその声
なにをどう間違ったのか、天にまします神の耳へと届いたのであった。
そして、生まれ変わった異世界の地。
チートもなくファンタジー知識もなく。
剣を極めること以外なんの興味を持たない一人の田舎武士が
異世界へと放たれた。
しかして男は今日も今日とて
眼前に現れた奇っ怪な相手に一言つぶやいて白刃を晒す。
「それでは、失礼仕る」
これは、異世界へと転生した武士、伝法寺郷音の
数奇にして摩訶不思議
滑稽にして血湧き肉躍る冒険譚である。
※応援感想などお待ちしています。
序
1:静かな湖畔の森の影から
2023/07/31 22:22
(改)
2:もののふの最期
2023/07/31 22:25
(改)
3:元凶
2023/08/01 11:48
(改)
第一章:郷音、異世界に立つ。 第一段:郷音、森を征く。
1:異世界の森、最初の敵。
2023/08/01 12:53
2:ワン公と、森の主。
2023/08/01 12:53
(改)
3:強敵、そして相棒。
2023/08/01 12:58
4:森の我が家と、女騎士。
2023/08/01 13:02
第一章:郷音、異世界に立つ。 第二段 郷音、運命の人と出会う。
1:もののふ転生者と、もふもふ転生者。
2023/08/01 22:18
(改)
2:熊五郎と、サトミ。
2023/08/01 22:22