【1】出会い
初めまして。拙い文章ですが、よろしくお願いいたします。
とある国に、様々なものから守ってくれる「守り人」と災厄を呼ぶと言う香炉の持ち主の「魔女」がいた。
「守り人」は、ありとあらゆるものから人々を守り崇められていた。
しかし、平穏な日々が続くにつれ、「守り人」も数が減り、今では2人のみとなってしまった。
たが、平穏とは裏腹に災厄も増えている。
災厄を元から絶てば、このよどんだ空気も空も晴れるのではないかとそう思い魔女の元へやってきた。
「魔女」は言った。
「この香炉は人々の災厄を糧に燃え続ける」
と。
「守り人」は問う。
「災厄の元を見つけ出し、香炉で燃せばいずれ災厄はなくなるのでは」と。
「魔女」は言う。
「燃せばいずれ消え行くが、それは簡単なことではない」
香炉があることによって新たな災厄も呼び込まれ、たった2人となってしまった守り人だけではどうにもすることは叶わない。
香炉を壊せば、灰が風に舞い災厄の雨を降らせるだろう。
避けねば。
「守り人」の二人は「魔女」と手を取り合い災厄を失くすという大義名分のために力を合わせることとなった。
魔女は言った。
「名前がないと不便だ。つけてやろう」
「いや、名前なら有る」
と、淡々と「守り人」は紹介を始めた。
「こちらは芹、私は聖だ」
兄妹だろうか。
似た雰囲気をしている。
感情は読み取れない。
守り人が魔女を守るのはなかなかないことだ。
香炉のせいかもしれない。
守り人とは、本来、国の重要人物の警護などが中心だった。
しかし国は軍をおき、守り人としての任務は失くなりつつあった。
国は香炉の存在とその意味を知り、二人となってしまった守り人に、この任務を押し付けたのだった。
芹は大人しく、感情を表さない。
仕方なくという感じで任務についた感じがある、
また聖は芹が大事すぎて過保護になるらしい。
崇められていた立場の人間なので、感情をあらわにすることな少ない印象だ。
香炉は無造作におかれていた。
ときおり魔女が、感慨深げに眺めたり、手に取ることを除けば。
そこから災厄が溢れていることを除けば、なんてことないただの、香炉なのだから。
ふわりと、煙が舞う。
黒い煙が災いの濃さを示している。
果たして煙はなくなるのか?
災厄とは。
まだ知らないことだらけだ。
まだまだ物語の始めなので分からんこと多いですが、頑張って書いて行きます!よろしくお願いいたします。