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ねこの恩返し  作者: ごぼう
7/7

7話

「(さっきから2人とも、めっちゃ見てくる)」


2人の熱い視線に若干怯えるルナ


「(受付嬢に見つめられるのはいいんだけど、おっさんはこっち見んな)」


ウザったそうにおっさんを見つめると......


「か...かわぇぇじゃねぇぇぇがぁぁぁ!!!!」


雄叫びを上げられてしまった。本人は嫌そうな顔をしてるつもりだが、実際はただの困り顔


悲しいかな、美少女に変な顔など存在しないのだ


「(な、なんだこいつ。気持ち悪そうに見たのにめっちゃ嬉しそう。さてはこいつドMだな!)」


ルナも少しズレたことを考えていた


「(こいつのことは、これからドM性犯罪者と呼ぼう!)」



ギルドマスターは咳払いをし、平成を装ってルナに近づく


「まあ、なんだ。お前は悪さする様なやつには見えない。よって、ギルドマスター名に置いて冒険者の称号を与えよう!!」


『ぱちぱちぱち』


冒険者となったルナに祝福を送るギルマスと受付嬢。


冒険者登録とは、手短で簡潔で終わるものだ。このように祝福を送られ、冒険者となったルナは幸福であろう


本人は何が起こってるか分からないが



「今冒険者カードをお渡ししますので、もう少々お待ちくださいね」






















#####


30分後


受付嬢ことメリーがルナの冒険者カードを制作中、やることがないルナはギルドマスターにお菓子を貰ってた


否、餌付けされていた


「うへへへ、お菓子を頬張る姿もきゅぅぅぅぅぅとぉぉぉぉ!!!」


「(もぐもぐ)」


「そ、そのケモ耳、撫でていいかな?」


ギルドマスターいや、ドM性犯罪者が犯罪を起こそうとしている!


嫌な気配にいち早く気づいたルナは、即座にグーパン!!


「ぐほぉっ!」


不意に殴られたとはいえ、細腕のルナじゃ全く効いていないようだ。


「ほっぺに猫ちゃんの手が触れた!。へへへへ」


やはりこいつは変態であった



「お待たせしました!冒険者カードができました」




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