7話
「(さっきから2人とも、めっちゃ見てくる)」
2人の熱い視線に若干怯えるルナ
「(受付嬢に見つめられるのはいいんだけど、おっさんはこっち見んな)」
ウザったそうにおっさんを見つめると......
「か...かわぇぇじゃねぇぇぇがぁぁぁ!!!!」
雄叫びを上げられてしまった。本人は嫌そうな顔をしてるつもりだが、実際はただの困り顔
悲しいかな、美少女に変な顔など存在しないのだ
「(な、なんだこいつ。気持ち悪そうに見たのにめっちゃ嬉しそう。さてはこいつドMだな!)」
ルナも少しズレたことを考えていた
「(こいつのことは、これからドM性犯罪者と呼ぼう!)」
ギルドマスターは咳払いをし、平成を装ってルナに近づく
「まあ、なんだ。お前は悪さする様なやつには見えない。よって、ギルドマスター名に置いて冒険者の称号を与えよう!!」
『ぱちぱちぱち』
冒険者となったルナに祝福を送るギルマスと受付嬢。
冒険者登録とは、手短で簡潔で終わるものだ。このように祝福を送られ、冒険者となったルナは幸福であろう
本人は何が起こってるか分からないが
「今冒険者カードをお渡ししますので、もう少々お待ちくださいね」
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30分後
受付嬢ことメリーがルナの冒険者カードを制作中、やることがないルナはギルドマスターにお菓子を貰ってた
否、餌付けされていた
「うへへへ、お菓子を頬張る姿もきゅぅぅぅぅぅとぉぉぉぉ!!!」
「(もぐもぐ)」
「そ、そのケモ耳、撫でていいかな?」
ギルドマスターいや、ドM性犯罪者が犯罪を起こそうとしている!
嫌な気配にいち早く気づいたルナは、即座にグーパン!!
「ぐほぉっ!」
不意に殴られたとはいえ、細腕のルナじゃ全く効いていないようだ。
「ほっぺに猫ちゃんの手が触れた!。へへへへ」
やはりこいつは変態であった
「お待たせしました!冒険者カードができました」