6話
「で、お前一体何者だ?」
あれから、急にガタイのいい男が現れ、個室に案内させれた。さっきまで話してた?受付嬢も一緒に付いてきてる
「何とか答えたらどうだ?」
「(......)」
男が何度も話しかけてきてるが、生憎とルナは言葉が通じない
「ちっ!無視とはおれぇのこと舐めてんのかこいつ」
「失礼ながらギルドマスター。彼女は言葉が分からないんではないでしょうか?」
「は?んなわけねぇだろ。第1それが本当だとしたら、こいつは今までどうやって生きてきたんだ?」
受付嬢、メリーがギルドマスターと話す
「きっとなにか複雑な事情があるのでしょう」
「何故そこまでこいつを庇う、メリー」
「彼女の魔力がとても神聖で暖かいものだからですよ」
そう、受付嬢ことメリーはハーフエルフであった。故にルナの魔力の本質に気がついたのだろう
「だが、こいつは不安定要素だらけだ。魔力の性質とかはどうでもいい。問題はこいつの魔力の量だ」
「なにか問題があるのですか?」
ギルドマスターが腕を組み、顔を顰めて話す
「多すぎるんだよ。それも人間を遥かに超えてる」
「ぎ、ギルドマスターがそこまで言う程なのですか!?」
「あぁ、それにこいつの実力の底が見えねぇ。強いやつは、何かしら気配または覇気が感じられる」
「(......)」
「これだけの魔力量がありながら、なんにも感じられねぇ。それこそが異常なんだよ」
受付嬢とギルドマスターが深刻に話し合い、部屋は重い空気が包んでいた
一方その頃、ルナは何を考えてたと言うと
「(腹減ったぁ)」
とても呑気であった!!
それもそのはず。ルナにとっては外国人たちが話し合ってる状況だ。会話の内容など分かるはずも無いし、本人もこれっぽちも興味が無い
興味があるとすれば、受付嬢のたわわに実ったおっぱいくらいだ!
ルナは早く終わらないかなっと思い、暇つぶしに尻尾をいじいじ
「だが、こいつからは悪い気配はあまり感じられないな」
「ええ、そうでしょうね。神聖な魔力を持てるものは神聖な方だけですから」
「そうか.....まあ、俺も人を見る目は有るつもりだ。こいつの目を見て判断することにするか」
「ごめんね」
一通り話が終わり、受付嬢がルナに近づく。何か言ったと思ったら、優しくフードを脱がされてしまった
「がはっっっ!!」
「これは......!?」
2人とも驚愕に充ちた顔をする。見た目から獣人の少女だと予想をしていたが、いい意味で裏切られた
「か、可愛すぎやしないか!!!?」
「私の前に天使が....」
2人とも呆けた顔でルナを見つめる。ルナは自分の尻尾をいじいじすることに夢中で、大して気にはしていなかったが