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ねこの恩返し  作者: ごぼう
6/7

6話

「で、お前一体何者だ?」


あれから、急にガタイのいい男が現れ、個室に案内させれた。さっきまで話してた?受付嬢も一緒に付いてきてる


「何とか答えたらどうだ?」


「(......)」


男が何度も話しかけてきてるが、生憎とルナは言葉が通じない


「ちっ!無視とはおれぇのこと舐めてんのかこいつ」


「失礼ながらギルドマスター。彼女は言葉が分からないんではないでしょうか?」


「は?んなわけねぇだろ。第1それが本当だとしたら、こいつは今までどうやって生きてきたんだ?」


受付嬢、メリーがギルドマスターと話す


「きっとなにか複雑な事情があるのでしょう」


「何故そこまでこいつを庇う、メリー」


「彼女の魔力がとても神聖で暖かいものだからですよ」


そう、受付嬢ことメリーはハーフエルフであった。故にルナの魔力の本質に気がついたのだろう


「だが、こいつは不安定要素だらけだ。魔力の性質とかはどうでもいい。問題はこいつの魔力の量だ」


「なにか問題があるのですか?」


ギルドマスターが腕を組み、顔を顰めて話す


「多すぎるんだよ。それも人間を遥かに超えてる」


「ぎ、ギルドマスターがそこまで言う程なのですか!?」


「あぁ、それにこいつの実力の底が見えねぇ。強いやつは、何かしら気配または覇気が感じられる」


「(......)」


「これだけの魔力量がありながら、なんにも感じられねぇ。それこそが異常なんだよ」


受付嬢とギルドマスターが深刻に話し合い、部屋は重い空気が包んでいた



一方その頃、ルナは何を考えてたと言うと


「(腹減ったぁ)」


とても呑気であった!!


それもそのはず。ルナにとっては外国人たちが話し合ってる状況だ。会話の内容など分かるはずも無いし、本人もこれっぽちも興味が無い


興味があるとすれば、受付嬢のたわわに実ったおっぱいくらいだ!


ルナは早く終わらないかなっと思い、暇つぶしに尻尾をいじいじ



「だが、こいつからは悪い気配はあまり感じられないな」


「ええ、そうでしょうね。神聖な魔力を持てるものは神聖な方だけですから」


「そうか.....まあ、俺も人を見る目は有るつもりだ。こいつの目を見て判断することにするか」


「ごめんね」


一通り話が終わり、受付嬢がルナに近づく。何か言ったと思ったら、優しくフードを脱がされてしまった


「がはっっっ!!」


「これは......!?」


2人とも驚愕に充ちた顔をする。見た目から獣人の少女だと予想をしていたが、いい意味で裏切られた


「か、可愛すぎやしないか!!!?」


「私の前に天使が....」


2人とも呆けた顔でルナを見つめる。ルナは自分の尻尾をいじいじすることに夢中で、大して気にはしていなかったが




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