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ねこの恩返し  作者: ごぼう
2/7

2話

「(知らない場所だ)」


またしても、俺は知らないとこで目が覚めてしまった。しかし今度は先程と違って、辺り一面自然と気に囲まれた森だ


「(あの猫は転生って言ったけど本当に俺は転生したのかな?)」


疑問に思いつつ、ちょうど泉があったので覗き込んでみる


「(.......え?)」


水面に映るのは、目元ぱっちり可愛らしい少女の顔だった。


艶のある黒髪に、チャーミングな猫耳。瞳はまるで水晶のように綺麗で、澄んだ藍色をしている。肌はミルクのように白く、唇は可憐なサクラ色だ


ぺたぺたの自分の顔を確認するように触る元青年。ちなみに胸も揉み揉み


服装も確認してみた。上はフード付きの黒の上着1枚のみ。もちろん中を除けばさくらんぼ様がこんにちはする


下は黒のショートパンツだ。もちろん、みんな大好きフサフサしっぽも生えております。そして白い太ももがとても眩しい!


「(.......やべぇ、俺、いや私ちょーかわいい!!)」


もはや性別とかそんなもんは知らん!今可愛ければ全てよしなのである。


そうこの青年、またの名を瑠夏はとても可愛くなっていた。間違いなく日本にいたら、毎日雑誌に乗るくらい可愛い。この顔で戦争が起こるくらい可愛い



そう、とにかくめちゃくちゃ可愛いのだ!!


「(よっし、最高の贈り物をしてくれたな神様!猫助けもわるくないものだな)


にまにまと頬を緩まし、耳もへらぁっと垂れ下がる。普通の青年がやればきもいのに、この顔でやれば可愛さで人が死ぬ


「(それに能力もすごいよこれ)」


転生する前、神様が言ってた特典はこの姿だけではなかったんだな。体の底から力が溢れてくるようだ


スキル、魔法ももはや世界を滅ぼせるくらい強い。俺を止めれるのは、ワンパン〇ンぐらいだろう。いや実際ワンパンマンも瞬殺出来そうなくらい強い



「(新しい人生、いや猫生のはじまりだな。そうだ、今の俺にあった名前を考えなくちゃ!)」


前世は名前が瑠夏だったから、それに似た系統にしよう。んー......



「るか.......ルカ」


そうだ、名前はルカにしよう!


ルカは新しい自分を大いに気に入り、うっきうっきのようだ。足取りも軽くなり、スキップもしちゃう


でもここは森だ。人の手入れもされてないし、当然道はごたごただ


案の定、足を木にとられ転んでしまった!


涙目なルカさん!とってもかわいいですね!!!


「(痛いよこんちくしょう!)」


次はスキップをしないで、トコトコと歩いていくルカであった






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