2話
「(知らない場所だ)」
またしても、俺は知らないとこで目が覚めてしまった。しかし今度は先程と違って、辺り一面自然と気に囲まれた森だ
「(あの猫は転生って言ったけど本当に俺は転生したのかな?)」
疑問に思いつつ、ちょうど泉があったので覗き込んでみる
「(.......え?)」
水面に映るのは、目元ぱっちり可愛らしい少女の顔だった。
艶のある黒髪に、チャーミングな猫耳。瞳はまるで水晶のように綺麗で、澄んだ藍色をしている。肌はミルクのように白く、唇は可憐なサクラ色だ
ぺたぺたの自分の顔を確認するように触る元青年。ちなみに胸も揉み揉み
服装も確認してみた。上はフード付きの黒の上着1枚のみ。もちろん中を除けばさくらんぼ様がこんにちはする
下は黒のショートパンツだ。もちろん、みんな大好きフサフサしっぽも生えております。そして白い太ももがとても眩しい!
「(.......やべぇ、俺、いや私ちょーかわいい!!)」
もはや性別とかそんなもんは知らん!今可愛ければ全てよしなのである。
そうこの青年、またの名を瑠夏はとても可愛くなっていた。間違いなく日本にいたら、毎日雑誌に乗るくらい可愛い。この顔で戦争が起こるくらい可愛い
そう、とにかくめちゃくちゃ可愛いのだ!!
「(よっし、最高の贈り物をしてくれたな神様!猫助けもわるくないものだな)
にまにまと頬を緩まし、耳もへらぁっと垂れ下がる。普通の青年がやればきもいのに、この顔でやれば可愛さで人が死ぬ
「(それに能力もすごいよこれ)」
転生する前、神様が言ってた特典はこの姿だけではなかったんだな。体の底から力が溢れてくるようだ
スキル、魔法ももはや世界を滅ぼせるくらい強い。俺を止めれるのは、ワンパン〇ンぐらいだろう。いや実際ワンパンマンも瞬殺出来そうなくらい強い
「(新しい人生、いや猫生のはじまりだな。そうだ、今の俺にあった名前を考えなくちゃ!)」
前世は名前が瑠夏だったから、それに似た系統にしよう。んー......
「るか.......ルカ」
そうだ、名前はルカにしよう!
ルカは新しい自分を大いに気に入り、うっきうっきのようだ。足取りも軽くなり、スキップもしちゃう
でもここは森だ。人の手入れもされてないし、当然道はごたごただ
案の定、足を木にとられ転んでしまった!
涙目なルカさん!とってもかわいいですね!!!
「(痛いよこんちくしょう!)」
次はスキップをしないで、トコトコと歩いていくルカであった






