異世界へ
「ここは?」
呪文を唱えた直後、ぼくは見知らぬ場所にいた。
一面真っ白な世界。ただただ白い。
「とりあえず歩くか」
進めるかわからんが。
「全然疲れない。何で?」
「それはここが世界の狭間だからさ。」
歩いていたら変な人がいた。
男で、超絶美形。...なんか胡散臭い。
「胡散臭いとか変な人とか失礼だね君。」
「思ってることをナチュラルに読み取ってるからですよ。」
「君以外と動揺しないね?」
「動揺することじゃないんで」
「んで、あなたは僕に何のようです?」
こんなところにいるんだ。普通じゃないだろう。
「普通じゃないって...まあそうだけどさ。
んで、用というのはね。君は元の世界に戻れません!」
「そっすか(´c_` )」
「なんでそんな淡白なの...。」
「んで僕はこれからどうなるんです?消滅でもするんすか?」
「んな恐いことにはならないよ。ただ戻れないから別のとこに行ってもらおうと思ってね。」
「そりゃまたなんで?」
「この場所からでるには世界の道を通ってその世界に行くしかない。でもこの道はなかなか気まぐれでね。一瞬しか開かないこともあれば、ずっと開くこともある。
残念ながら君がいた世界への道は閉じたが、ほかへの道は開いているからね。」
「ふーん。じゃあ魔法が使える世界に行きたいです。」
「魔法?それなら誰でも魔力があれば使えるはずだが?」
「僕は使えないんですけど。」
「そんなはずは......なるほどね。回路が閉じているのか」
「このまま行っても魔法は使えないな。」
「そんな!」
魔法が使えないんじゃ意味ないじゃん!
「安心したまえ。私が開けてやろう。」
「思ったんですけどキャラぶれぶれっすね。」
「うるさいよ!」
「はいこれで開いた!」
「どーも」
「んじゃ世界にいってもらおうか。」
「わかりました~」
「ついてきて」
そこには道があった。男の人が何かを呟くと出てきたのだ。
「ここを通れば異世界だ。」
「へぇーい」
「緩いな...まあいいや。んじゃ頑張って。君が唱えた呪文唱えたらここにこれるからさ。道が開いてたらね。」
「じゃあ行きます。また会えれば。」
こうして道を進んだ。
正直魔法が使えるのが嬉しくてあんま聞いてなかった。
まあいいや。
どもども作者です。
主人公は冷静で無口です。
次回から名前変わります。