異世界転移
初めての小説です。
頻度はまばらですが楽しんで読んでください
目が覚めたらそこは、僕の知らない場所だった。
僕が、なぜこんな何もない場所にいるのかさえわからなかった。
いや、自分の記憶さえ思い出せなかった。
唯一思い出せるのは「日本」という場所だけだった。
自分のいる場所と記憶にある日本を比べると、全く一致しない。
日本で開発または開拓が、されてない場所は、世界遺産や樹林、山奥ぐらいだったはず。
なのにここは、太陽の陽を遮るような物がない開けている場所。
こんな場所が日本にあったら、町もしくは住宅街が、作られててもおかしくはないはず。
じゃあここは一体どこなんだ・・・。
しばらく考え込んでいると、心地好い陽当たりのおかげでうとうとしてきた。
近くを見渡すと、寄り掛かるのにちょうど良い木があった。
そして木の横には、何かが何度も通った道があった。
この道を通る人にでも聞けばここがどこかわかるだろ。
道の方を向いて木に寄りかかって寝始めた、しばらくすると、遠くからガラガラと何かを引く音が聞こえた。
目を開き辺りを見渡すと、荷馬車が走ってきた。
ここで僕は気づいた、ここが「日本」ではなく、ラノベとかで多く書かれている「異世界」ということに。
そして、ここが異世界だとわかったことで、もうひとつわかったことがある。
それは、僕は一回死んで転生、もしくは何かしらの力が作用して僕は転移した。
だから僕はこんな何もない場所にいたのか・・・。
そう考えてると馬車が近くまで来ていた。
自分が異世界に来ているというショックで、何も考えずに通りすぎる馬車を見ると、ドキッとした。
馬車の中にいた女の子と目があったからだ。
それも可愛くきれいで僕の好みだった。
彼女の方も僕を少し頬を赤くしながらこちらを見つめていた。
女の子が乗っていた馬車を通りすぎても見続けてたおかげで、寝る前に考えていたここを通った人に、ここはどこかを聞くことを忘れていた。
はぁー、とため息を吐いて、落ち込むとさっき通りすぎた馬車が、少し離れたところで停まった。
なにかあったのかなと思いそちらを見ると、さっき目があった女の子が降りてこっちへ歩いてきた。
そして思わず見惚れしまった、身長は自分と同じぐらいで髪は金髪、目は少し垂れていて顔が整った美少女だった。
女の子は、僕の目の前に来ると首を傾げて言った。
「君、こんな場所に一人で何かあったの?」
これが、僕が従者としてどこまでもついていく女の子の一言目だった。