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第3話 魔法少女は入部できるのか?

一言感想やどうでもいい感想でも大歓迎。


コメディーですので評価もお気軽に!

 こんこん。


 スマホゲーム開発部の部室のとびらを叩く。


「はーい」


 中から明るい女子の声。


 がらっ。


 扉が開かれる。中には女生徒が2人。


「いらっしゃい! 1年生かな? 見学かしら? どうぞ、どうぞ、入って入って。スマホゲーム開発部へようこそ!」


 高柳とフェルトは彼女に招かれて部室の中に入る。


「私は2年の吉野川よしのがわみか、部長よ。それでこっちのメガネちゃんが同じく2年の小田部亜耶美こたべあやみ。よろしくね」


 そして小田部と呼ばれた女子がつぶやく。


「…………よろし……く」


 部長にメガネちゃんと呼ばれた小田部は高柳とフェルトの二人に視線を合わせてくれなかった。





 高柳が挨拶あいさつを返す。


「こちらこそよろしくお願いします! 高柳って言います! なんかスマホゲームを作ってるって聞いたんですが、パズル&ドラグーンとかLINEレンジとか作れちゃったりするんですか?」


「無理」


 きっぱりと部長である吉野川が否定する。





「あのねぇあんな凄いゲーム、私達のような素人じゃとてもできるわけないでしょ」


「じゃあどんなゲームを作ってるんですか?」


「ん? もぐらたたきとか? 神経衰弱とか?」


「なんかつまらなそうですね……」


「あんたねぇ。ゲームを作るっていうのは凄く難しいの。プログラミングだけじゃなくて画像や効果音を用意したりね、デバッグだって大変なのよ」



 そこへフェルトが口を挟む。



「確かに! 古代魔術の会得がそんなに容易よういなはずはないわ!」


「ん? 古代魔術ってゲームはしらないけど、この子わかっていそうね」


「私にわからないことなどないわよ! なんたって最強なんだから!」


「おおっそれは頼もしいね。じゃあ入部決定!」


「ふむ。私もこのギルドの一員というわけだ」



 フェルトと部長との会話に高柳が割り込む。



「ところで先輩、スマホゲームってどうやって作るんですか?」


「ん? あんたはまだ入部してないでしょ? あんた何か面白い特技とかあるの?」


「えええ? 面白くないと入部できないんですか?」


「当たり前でしょ? この部は魔法少女だったり、異世界人だったり、特徴がないと入れていないの。入部条件が厳しいのよ! だからまだ部員は2人だけしかいないの」


「フェ、フェルトさんはなぜ入部できたのですか?」


「ん? なんか異世界人っぽかったからよ」


「先輩! 異世界人なんているわけないでしょう! なら、部長と小田部さんはいったい何人なにじんだって言うんですか?」





 部長は《都合つごうの悪い会話はスルー》スキルを使い高柳の会話をかわす。


「さて、その子『フェルト』って言うのね。この子の名前を教えてくれたから高柳君、君も入部OKよ。部に貢献こうけんしてくれたからね。で、どうやってスマホゲームを作るかというと……これよ!」



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