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超短編

嘆き

作者:

彼女は叫びました

「こんなになるんだたら 死んだ方がよかったわよっ」

ベッドに繋がれてこれからを生きてゆくことは彼女にとって辛すぎた


彼女は嗚咽をこぼしました

「どうして逝ってしまったの 私をひとり置きざりにしてっ」

植物状態であってもいいから もう少し彼女の横で居て欲しかったのだ


彼女も 彼女も 嘆きは海よりも深い

二人共に それは心からの真剣な言葉だったろう


世の中は なんて残酷なことに満ちているか・・・




そして あなたは思う


彼女らの嘆きを耳にして きっと

可哀想、と


そして ふと思うだろう



『ああ、私じゃなくてよかった・・・』



私はマシね そんなんじゃないんだものーーー。


己より哀れを見て 勇気づけられて 

自分の現実に立ちむかう勇気をもらうのだ



否定は 出来ないだろ?



嘆きは 糧になる

心張り裂けんばかりの苦悩だとて 

誰か他人にとっては励ましになってしまうのだ!


弱い個体が強者に喰われてゆく弱肉強食の理とおなじことで


弱者の悲しみや嘆きや 苦痛だって味わって

強者はより強く生きてゆくものなのかもしれない



ああ 世界とは

なんて 残酷かつ合理的なシステムなんだろう!!





おつきあいいただき、

ありがとうございます。

評価いただければ、幸いです。

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