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殺し屋

作者: 湯呑猫

彼は自由で、束縛されない。

何人たりとも、その自由を奪う事はできない。

素早く、静かで、しなやか。でも、たまにはドジを踏む。

その生き様に憧れるものは多いが、だれもが諦める。


それは彼だけに許された特権。


卓越した才能、厳選された性質。無駄のない美。

鋭い瞳に、強力な数々の武器。

それを前にして抗える者はなし。


今日も、楽な仕事が始まる。


ただ一言。

ただ一声、発するだけでいい。


「にゃあ」


それだけで、同居者の人間が食べ物を運んでくる。


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