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ビビり令嬢は、ツンデ令息の愛に気付かない!

作者: 犬養弱し

エリアーデ・ベルクソンは美しい侯爵令嬢である。

栗色の髪は緩く波打ち、穏やかな垂れ目はルビーをはめ込んだかのように煌めいている。白く華奢な身体、人形の様な顔立ち。気品と教養を兼ね備え、自然と読書を愛する彼女には、欠点が1つある。それは―






 



 非常に小心であること!






 グランギニョル王国の王都に位置する侯爵邸。

エヴァン・ベルクソン侯爵は頭を悩ませていた。それは―

「エリー、出ておいで」

「……」

カーテンの裏に隠れているのは彼の愛娘、エリアーデ12歳。

かれこれ数十分、カーテン越しの攻防が続いていた。

「エリー、婚約しろと言っている訳では無いんだ。ただちょっとだけ会ってみてくれないかと言っているだけで」

「…でもお父様、レリギオ公爵令息は怖い方だって」

「誰がそんなことを?」

「…この間のお茶会で…」

 あちゃぁ、と侯爵は額に手を当てる。よりによってエリアーデが珍しく勇気を振り絞って参加した茶会で言われるとは。小心者な我が娘は『怖い方』との縁談に心が折れたのだろう。可哀想に思わなくもない。が、相手は格上のレリギオ公爵。見合いの申し出を断れるはずもなく。

「ちょっとだけ、ほんのちょっとで良いんだ。一瞬だけだから」

「でも…」

「もしこのまま遅れたら、きっとエリーが怒られてしまうね?」

「ぴっ」

 エリアーデにとって怒られることは幽霊と雷の次に苦手。相手が噂の『怖い方』なら尚更。彼女に拒否権などないのだ。

「分かりましたぁ…行きます…」

 目に涙をいっぱい溜めたエリアーデが出てくる。

メイド達に宥められながらようやく準備を始める姿を見て、侯爵は深いため息をつくのだった。






 エリアーデは震えていた。目の前には彼女を睨む1人の少年。ルーデンス・レリギオ公爵令息である。金髪にエメラルドの瞳は切れ長で、非常に不機嫌そうに細められている。

「ルーデンス、エリアーデ嬢に庭園を案内してあげなさい」とレリギオ公爵が勧める。

「…分かりました」

渋々といった様子で立ち上がり、手を差し出して来る。公爵の手前拒否する事もできず、エリアーデはおずおずと手を重ね、立ち上がる。そのまま部屋を出て、庭園に向かう。


庭園に着いたルーデンスは、

「父上が言うから案内してやってるだけで、お前には微塵も興味なんてないんだからな。勘違いするなよ」

と言いながらもしっかり手は繋いでいる。しかしエリアーデはそんな事にも気付かず、

(怖いぃ…2人きりとか無理だよぉ…帰りたいよぉ…)

と震えている。緊張していると勘違いしたのか、ルーデンスは側に咲いていた薔薇を一本手折り、エリアーデに差し出す。

「まぁ…この位ならしてやっても…」

と頬をうっすら染めながら消え入るように呟くが、エリアーデは一向に受け取ろうとしない。

不審に思ったルーデンスが視線を向けると、エリアーデが口を開く。

「棘…怖い…」








 「うぅ…緊張する…」

王立学院の入学式の朝。エリアーデは落ち着かない様子で馬車を待っていた。

「エリー、大丈夫だよ。レリギオ公子がついているだろう?」

「それが怖いんですっ!お父様!」

学院までの登下校はルーデンスと共にすることになっている。冷ややかなエメラルドの瞳を思い出し、毎朝あれを見なければならないのかと胃がキリキリと痛む。

 馬車が到着したと知らせを受け、侯爵に玄関まで半ば引き摺られるように連れて行かれる。エリアーデは馬車の手前で足を止め、一歩が踏み出せずにいた。

「おい、早くしてくれ。遅刻するだろ」

と初日から待たされ不機嫌そうなルーデンスが降りてくる。いつまでも動き出さないエリアーデに痺れを切らし、手を掴んで馬車まで引き摺る。

「きゃああ!助けてお父様ぁ!」

「お前…その反応はないだろ…」

まるで人攫いに遭ったかのような悲鳴を上げるエリアーデに思わず呟く。当のお父様はいってらっしゃ~いと手を振っている。





「いつまで怖がってるんだ。俺達もう婚約して3年経つんだぞ」

「ごめんなさいぃ…殺さないで…」

「殺さねーよ」

 ルーデンスが呆れたように溜息を吐く。婚約してからもずっとこの調子だ。ルーデンスも優しく紳士的に接すれば良かったのだろうが、プライドが邪魔をして素直になれない。

(出会った時もこんな感じだったなコイツ。何だよ『棘怖い』って。棘無い奴選んだっつの!)

という調子である。


 学院に到着し、先にルーデンスが降りる。

「ほら、手」

と差し伸べられた手を遠慮がちに取る。息が詰まる馬車内から解放されたエリアーデは、大きく深呼吸した。

 王立エストリア学院。15になった国中の貴族の令嬢、令息が通う学院である。エリアーデとルーデンスもまた、例外ではない。今年は第2王子や宰相子息、騎士団長子息などが入学する上、平民からの特待生も入学する特別な年だった。

「これから此処に通うのかぁ…」

((コイツ/私、大丈夫かな…))

波乱の学生生活、開幕である。






「エリアーデ様!少々宜しいですか?」

1人廊下を歩いていたエリアーデが呼び止められる。声の主は…

「貴女は…確か、特待生の…」

「ソフィア・ウォルトです!」

肩までのストロベリーブロンドに、菫色のパッチリとした大きな瞳。最近高位子息と仲が良いと噂の、平民出身の特待生がいた。

「あの…私に、何か用でも…?」

恐る恐る尋ねると、ソフィアが近付き、耳元で囁く。

「私を…苛めてくれませんか?」

エリアーデは突然の事に目を見開く。

「え?苛め、だなんて…そんな恐ろしい事、私にはとても…」

「貴女が苛めてこないと物語が進まないの!」

急に大声を上げられ、肩が跳ねる。

「物語…?そんな急に言われても…どうしてそんなこと…」

「これはルーデンス様の為でもあるのよ?」

と言われ、動きが止まる。

「貴女みたいな小心者がルーデンス様に釣り合うはずないじゃない。ルーデンス様も迷惑してるの」

(ルーデンス様、が…)

 これはエリアーデも気にしていたことだった。根っからの小心者であるエリアーデに、ルーデンスはいつも呆れていた。今だって、圧倒的に格下なはずのソフィアに無礼な態度をとられても萎縮している。

「で、でも…それなら普通に婚約解消すれば…」

「分かってないわね~。ルーデンス様は優しいからそんな事しないわ。でも貴女に悪評が立てばきっと婚約破棄するでしょ?」

「でも侯爵家にまで迷惑が…」

「大丈夫よ。私を苛め抜いた貴女は…勘当されるから」

エリアーデの頭が真っ白になる。

「それなら誰にも迷惑掛からないでしょ?」

ソフィアは何も言わないエリアーデに告げる。

「皆が貴女に迷惑してるの。だから私を苛めて…さっさと消えてね」

エリアーデは暫く立ち尽くしたまま、動けなかった。


 帰りの馬車内。

エリアーデは一言も発さずに俯いていた。いつもとは違う雰囲気に、ルーデンスは違和感を覚えた。

「なぁ、おい。今日何かあったのか?」

突然話しかけられ、エリアーデは驚いて顔を上げる。

「えっ?い、いえ…何にも…」

「本当か?」

「…ないです…。あの、どうしてそんな事…」

「…別に。お前の事心配してる訳じゃない。婚約者に何かあったら色々と面倒だからだ」

「…そう、ですよね」

落ち込んだ様子を見せるエリアーデに、失敗した、と思った。

(別にこんな事言うつもりじゃなかったのに…。何で素直に心配だって言えないんだ俺は…)




 「どうしよう…」

その日の夜。エリアーデは自室で思い悩んでいた。今日ソフィアに言われたことが頭から離れない。

(ルーデンス様も、お父様も…本当は私の事、迷惑だと思ってる…?)

思い出すのは冷ややかなルーデンスの目と、父親の溜息。

(だったら私…やっぱりあの子を…)

エリアーデは決意を固めたように手を握りしめた。







 休み時間。エリアーデは移動教室の為、廊下を歩いていた。前にルーデンスが歩いているのが見えた瞬間、後ろから

「ルーデンス様ぁ!」

とソフィアがルーデンスに駆け寄り、腕に抱き着いた。

 ずきん、とエリアーデの胸が刺すような痛みに襲われる。

(良いんだよね、これで…)

 あれからエリアーデは苛めを始めた。と言っても、誰にも言えないので1人で行っている。

(ルーデンス様の…為だもの…)

だから、痛む心には気付かない振り。









「エリアーデ・ベルクソン侯爵令嬢!ソフィアを苛めた罪で、貴女を退学処分とする!」

学院創立記念パーティの場でそう叫んだのは第2王子。ソフィアの腰を抱き、側には宰相子息、騎士団長子息が控えている。名前を呼ばれたエリアーデはビクッと肩を揺らす。御年16歳、ビビりは健在である。

会場が一気に騒然とする。あのベルクソン侯爵令嬢が…?と、疑う声が聞こえてくる。

「何とか言ったらどうだ!」

と騎士団長子息に凄まれ、エリアーデは思わず返事をする。

「はっはいぃ!私がやりましたぁぁ!」

余りに勢いよく認めるので、会場全体が呆気にとられる。

「殿下、その苛めとは?」

それまで静観を決め込んでいたルーデンスが口を開く。第2王子は気を取り直し、

「あ、あぁ。では説明していこう。まず、侯爵令嬢はソフィアの教科書やドレスに危害を加えたり、心無い噂を周囲に吹聴し、暴力を振るったとの報告がある!これを苛めと言わずして何と言うのか!」

舞台俳優の様に大袈裟な口調で語り出す。エリアーデは言い返しもせず、黙って聞いている。

「お言葉ですが殿下、侯爵令嬢は退学処分となる程の罪は犯していないかと」

「何…?罪人を庇うのか?ルーデンス」

ルーデンスに庇われた事に驚き、エリアーデは顔を上げる。

「では一つ一つ説明して行きます」






「まず1つ目、教科書の件ですが」

「あぁ、それなら此処に証拠がある!」

そう言って宰相子息が教科書を取り出す。ページは破られ、所々に落書きの跡がある。

「これが動かぬ証拠だ!言い逃れできまい!」

「それは元々ウォルト嬢の教科書ではありません」

 意外な主張に会場は騒然とする。貴族達は次第に面白い物を見るような目をし始める。

「な!しかし、確かにソフィアが…」

「ウォルト嬢の教科書はこちらです」

ルーデンスはそう言って別の教科書を取り出す。特に傷付けられた様子もなく、見た目は綺麗である。

「ち、違うわ!あれは偽物よ!」

とソフィアが叫ぶ。が、ルーデンスがすかさず否定する。

「いいえ、本物です。氏名の欄にはウォルト嬢の筆跡で名前が記されています。ウォルト嬢がゴミ箱に捨てた場面を目撃し、私が回収しました。宰相子息が持っているそれは学院の図書館の物です。ウォルト嬢が盗み出し、自分で傷付けたのでしょう」

最近数が合わないと思ったら!と学院の司書が声を上げる。本を傷付けられ、夜叉のような形相でソフィアを睨んでいる。

「では…侯爵令嬢は無実だと言うのか!?」

「いいえ。彼女も落書きはしました。」

と返す。

「それなら!」

と宰相子息は目を輝かせる。ルーデンスは教科書を開き、

「落書きはこのページのみです」

と開いたページを見せる。そこには、近付かないと見えない程の小さな落書きがしてあった。

「侯爵令嬢はこの怪物の落書きのみをしました」

「侯爵令嬢、本当なのか?」

と宰相子息がエリアーデに尋ねる。

「ち、違います…」

とエリアーデが否定する。

「怪物じゃなくて…兎です…」

会場が静まり返った。





「次に、ドレスの件ですが…」

「あぁ、ソフィアが茶会に来ていくドレスを処分されたと言っていた」

「そのドレスがこちらになります」

そう言ってドレスが会場内に運ばれる。エリアーデは何故ここに、と驚く。

「ウォルト嬢が、デザインが気に入らないと突き返した物です。学院の使用人と職人から証言は取れています」

第2王子は驚いてソフィアを見る。

「突き返した!?処分されたと言っていたじゃないか!だから新しいドレスを送ったのに!」

「ち、ちが…」

そんな彼らにはお構いなしに、ルーデンスは続ける。

「しかし侯爵令嬢もこのドレスに細工はしました」

「一体何をしたと言うのだ?」

一見ドレスには何も無いように見える。

「こちらです」

ドレスの裾辺りを見せる。そこには、絵本の挿絵にありそうな可愛らしいお化けの刺繍が施されてあった。

「これが細工か?」

そうなると細工の意味が変わってくる。

「そうです。侯爵令嬢は人目を盗んでこの刺繍を施しましたが、既にウォルト嬢が突き返した後でした。仕方がないのでこのドレスは侯爵令嬢が買い取りました」

「馬鹿な…。しかし何故この刺繍なのだ?」

エリアーデはおずおずと口を開く。

「だって…お化けなら怖がると思って…」





「3つ目に、噂の件ですが…」

「ああ、ソフィアが侯爵令嬢に罵倒を浴びせられたと相談を受けた!目撃者もいるぞ!」

騎士団長子息が一歩前に踏み出す。しかしルーデンスが口を開く前に、数人の令嬢が前に出る。

「確かに私達は目撃しましたわ、2人でいる所を」

「ほら!どうだ!」

と騎士団長子息が叫ぶが、令嬢達は、

「ですがエリアーデ様の言い分は最もだと思いました」

「みだりに男性に触れてはいけないだなんて、常識です」

「平民だから慣れない内は仕方ないとも仰ってました」

と口々に言い合っている。生徒達の中からも、

「その場面、見たことあります」

と何人かの生徒が言い出した。

「何か反論は?」

「……」







「では最後に、暴力の件ですが…」

「…ソフィアが、中庭で侯爵令嬢に突き飛ばされたと泣いていた」

第2王子がほとんど期待もしていない様子で、呟くように言う。

「中庭でしたら、侯爵令嬢はウォルト嬢を突き飛ばしてはいません。突き飛ばそうとして、自分で転倒してはいました」

「あ…あれを見てたんですか…?」

エリアーデが消え入りそうな声で呟く。最早誰も何も言わなかった。



「…ルーデンス、最後に良いか?」

失望した雰囲気を隠そうともしない第2王子が問いかける。

「何でしょう、殿下」

「お前は…婚約者の苛めを…いや、苛めとも言えないな…。何故隠蔽しなかった?出来たはずだろう。言われなければ誰も気づかなかった」

「先ほど申し上げたではありませんか。『退学処分になるほどの』罪は犯していない、と。実害が無かったとはいえ、侯爵令嬢が悪意を持っていた事は事実。何かしらの処罰は受けるべきです」

処罰。その言葉を聞き、エリアーデは項垂れる。


「ならば私が処罰を下そう」


突如会場に響いた声に、参加者達が臣下の礼を取る。


「ち、父上…」

と第2王子が呟く。

「全く、1人の女生徒に惑わされるとは、嘆かわしい。この愚か者共が」

と冷ややかに4人に吐き捨て、ルーデンスとエリアーデに向き直り、

「此度は愚息が失礼した。」

と謝罪をする。そして会場を見渡し、

「この件は追って沙汰を下す。皆、引き続きパーティを楽しんでくれ。」

と言葉をかける。4人は衛兵に連れられ、王と共に会場を後にした。2人も会場に残る空気ではなく、帰る事にした。





「……」

「……」

帰りの馬車内。2人は一言も発さない。

(何してるんだろ私…。結局ルーデンス様に迷惑かけちゃった…。)

突然ルーデンスが口を開いた。

「…何で」

「え?」

「…何で、あんな事したんだ?」

「…それは」

エリアーデはいつぞやにソフィアと交わした会話と、自身の決意をルーデンスに伝えた。全て話し終わると、ルーデンスは聞いたことも無い程大きな溜息を吐いた。

「お前、ほんっとアホだな」

「ごめんなさい…」

エリアーデは申し訳無さそうに俯いている。

「…あーもう!」

急に大声を上げるルーデンスを驚いたように見つめる。

「心配…したんだぞ。」

「ヘ?心配?」

突然の事に思わず間抜けな声が出る。

「ここ最近…ずっと元気無かっただろ」

ここ最近のエリアーデは、『苛め』をしている罪悪感からずっと落ち込んでいるようだった。ルーデンスにも気付かれていたのだろう。

「俺の為とか、勝手に決めつけるな」

「でも…私が婚約者で、迷惑してないんですか?」

「してるぞ。同じ馬車乗るだけでビビられるわ、手掴んだら叫ばれるわ」

「うぅ…それは…」

「でもそれ以上に…幸せだ。」

「幸せ…?」

「あぁ、俺は…」

一度言葉を切り、エリアーデの目を見つめ直す。


「俺はお前が好きだ。」


「…え?」

言われた言葉を理解した瞬間、エリアーデの顔に熱が走る。

(ルーデンス様が…私を好き?そんな、まさか…)


 あぁ、でも。

思えば彼はずっと優しかった。

事あるごとにプレゼントも手紙も送ってくれた。

パーティでの無実の証明だって、ずっと見ていてくれなければ出来ないことだ。

彼からの愛を感じる瞬間はいくらでもあった。


(じゃあ私は彼の事どう思ってるの?)


 馬車が侯爵家に着いたようだった。降りようとするエリアーデを呼び止める。

「お前は俺の事どう思ってるんだ?」

突然聞かれ、エリアーデは戸惑う。

「わ、私!?私は、あの、えっと、」

「俺の事好きなのか?」

「あ、あぅ、私、その…」

「どうなんだ?」

ルーデンスがぐっとエリアーデに近付く。エリアーデの顔は見たことも無い位真っ赤になり、

「い…いやぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」

ルーデンスを突き飛ばし、馬車から飛び降りて屋敷まで走り出す。


「ってぇ…このっ、エリアーデェェェェェ!!!!!!!!!!!」









 その後。侯爵令嬢を不当に退学処分にしようとした第2王子達3人は3ヶ月の謹慎処分とされた。ソフィアは学院での横暴な振る舞い、備品の破損等で特待生に相応しく無いとされ、退学処分を受けた。エリアーデはソフィアへの『苛め』により、3日間の謹慎処分とされた。

 


「おい、エリアーデ」

「きゃあぁぁぁ!!!!!!」


 2人が結ばれる日は、まだまだ遠そうである。

読んで頂きありがとうございました!

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