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ジャムをたくさん

作者: 恋衣

甘酸っぱいの酸っぱい部分なくても恋愛は成立するんだ!という自信からもう、めちゃくちゃ甘々な恋愛小説を書きたくなった結果です。

吐くほど甘い恋愛が楽しめます。

私が好きなもの、それは甘い甘い、ジャム。


私はジャムが好きだ。朝はパン派だし、そのパンには甘い甘いイチゴジャムを塗りたくるのが毎日の日課だったりする。そんな私は最近、ちょっと古風なカフェを見つけた。古風と言ってもすごく古い訳じゃなくてちょっとレトロ感があるいいカフェで読書とか軽い仕事とか出来そうないいお店だった。


そのお店で初めて会った男の人がいた。店員さんで名前は分からないけれど、優しそうな雰囲気の店員さんだった。オーダーをとる時は目を見て聞いてくれる。飲み物を持ってきた時もハキハキしててふんわりと微笑んでくれる。その店で仕事をして、疲れた時、必ずと言って優しい味のホットミルクを出してくれるのだ。私はすっかり、その店のその男性の常連となっていた。


「いつもありがとうございます、今日は何になさいますか?」

「えっと...じゃあ今日はモーニングセットを...」

「了解致しました、暫くお待ちください」


今日は朝早くにあるモーニングセットが気になって早起きしてこのカフェまでやってきたのだ。早起きは苦手なもののたまにはこういうのもありかもしれないと朝特有のふんわりとした空気の中、何の気なしに思ったのだった。


「お待たせ致しました、モーニングセットです」

「おぉ...!美味しそう...!」

「ふふ、モーニングセットは毎日日替わりでして、今日はいちごのジャムの日なんです、甘くて美味しいのでお好みの量をお付けになってくださいね」


ふんわりとした笑顔を向けられた時、キラキラ、輝いて見えた。お兄さんの顔の周りに、パンに、いちごのジャムにさえ、金粉が混ぜられているかのように見えた。まるで私が恋をしているかのように感じられて思わず顔を逸らしてしまった。


「…ふふ、それではごゆっくり」


その柔らかな微笑みが何だか不気味に感じられた。何とは言えないが、まるで見透かされているようなそんな不思議な気持ちになったのだ。モーニングセットを食べながら彼をチラチラと確認してしまう。食べ終わった頃には正直イチゴジャム以外の味はほとんど分からなかった。美味しかったとは思うのだが、確かな味までは覚えていられなかった。


「あの、少しお話しませんか?」

「えっ、ぜ、ぜひ!!」


お兄さんは手に2つのカフェラテを入れて私にそう話しかけた。緊張のあまりか二つ返事で答えた私を面白そうにクスッと笑って私の目の前の席に着いた。そこからたわいもない話をした。店の裏手に現れた猫がかわいい事とか、私の仕事関係の話とか、それこそ、お兄さんの年齢とか、本当にたわいもない話。


「イチゴジャム、好きなんですか?」

「えっ、え、なんで分かったんですか...?」

「先程すごくキラキラした目で見ていらっしゃったので」


顔が熱く、赤くなっていく感覚がある。口元を押えて笑う彼が急に愛おしく感じて、ドキドキと胸が脈拍を上げていく。あぁ、分かった、この違和感。このお店の事を考えると胸がドキドキして無性に行きたくなる、お兄さんに接客して貰えると多幸感に襲われる、気づいたら目で追ってしまっている。全て、私の恋慕から来るものだったのだ。まるでコトコトと煮詰めたイチゴジャムのように甘い恋慕であったのだ。


気づけた喜びと、この恋を実らせたい、そんな気持ちが頭の中を支配する。私は気づいたら口から出ていた。


「連絡先、教えてください!」




ーいつか、母からこんな言葉を聞いたことがある。


女の子は何でできてるの?

お砂糖とスパイスとそれに素敵なもの全て

そういったものでも女の子はできてる



甘い甘いコトコト煮つめたいちごジャムみたいに私もきっと甘いお砂糖でできてるんだわ

カフェで出会うってめちゃくちゃ子供の頃からの夢で、1度はこんなキュンキュンする恋愛をしてみたいな、と考えることがあります。

店員さんどんなイケメンなんでしょうか...私的には高校生ぐらいの黒髪の高身長王子様タイプイケメンとかです。

皆さんはどんなイケメンを想像しますか?ぜひ教えてください。

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