~地震、からの転生。いや、姫かよ!~
ん、なんだ?これ・・・・。めちゃめちゃひらひらのワンピースじゃねぇかぁ!!!!
事は30分前に遡る。
極めてふっつうの生活をしていた(半ニートの)俺、隆一幸司は今日もこうやってオンラインゲームをしていた。散らかりっぱなしの部屋には、充電器がミミズのようにいくつもいくつも置いてあったり、ポテトチップス(ニートといえばこれ)、チョコ、カップ麺などのごみが散乱しているし、なんてったって極めつけはパジャマだった。これが20代の生活である。
テレビを見ていると、急に緊急地震速報です、となりだした。結構いいアパートのはずが、なかなか揺れる。ま、どーせすぐに止まるだろ。ポテチを食べながら、スマホをいじっていたその刹那―――。
「え?」
いきなり倒れ掛かってきたでかい本棚に潰され、寂しく一人で亡くなった。今から思い返すことは、転生する前に一人でもいいから彼女が欲しかったな、ということだ。
チュン、チュンチュン
雀のような鳴き声が聞こえる。と、同時に、誰からか声をかけられた。どこだ…?ここは、俺は死んだから天国か・・・?いや、半ニートだったから地獄・・・?
「お嬢様~!ポシャお嬢様~!朝っでっすよー!起きてくださいー!!!
元気な声が俺の耳に響いた。
「んだよ、っせぇな・・・。」
いつもよりふかふかの布団?でもっと寝たかったのだが・・・・まあいいだろう。眠い目をこすりながら俺はいやいや布団?(布団なのか・・・?)から起きた。と、途端にさっき叩き起こした(叩き起こしてない)らしい人が真っ青な顔でこいつのおでこと俺のおでこを直撃させた。
「ポシャお嬢様!?どうなされたんですか!?いつからそんな汚れたお言葉を・・・!もしかしたら私が悪いのかも・・・!?ちょっとティマーレ公爵を呼びに行くので少々お待ちを!あ、あとクッキー食べていいですから!!」
・・・・は?いや、誰だよ、あいつ。俺は幸司だぞ。ポシャお嬢様って誰だよ。ていうかここ日本か?
俺はかなり混乱したのだが、すぐそばにあったなかなかでかい鏡が俺の今の姿を写した。
金髪の青い瞳、愛らしい頬、ローズピンクのような唇。そして、来ている服は…。
「ん、なんだこれ・・・・。めちゃめちゃひらひらのワンピースじゃねぇかぁ!!!」
そうして俺は地震ででかい本棚に潰されて死んで。転生したら背丈前世の20分の1のような愛らしい女の子になってました。このあとこいつは幸せに暮らしましたとさ・・・。THE・END,,,,,
「じゃねえよ!」