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青
視覚・認識を閉ざす。わたしはわたしの世界に引き籠る。暗闇――それも青い。いつまでも青い画面。暗澹として陰鬱な気分、存在のたしかなバック・グラウンド・ミュージックが寄る辺となる。青い画面を見つめる……なぜだろう世界はいつ青くなってしまったのか、画面から染み出てくる青色。椅子を濡らし、床に垂れ、やがてわたしの存在そのものまで青がゆっくり浸食していく。すべてを呑み込む青色。それはいずれ惑星すら腹におさめ、そのまま宇宙をわがものとするだろう。そういった青色が画面に映っている。青色という名の暗闇が。