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詩集「月面戦争」  作者: 維酉
月面戦争
7/18

ずさん

 人間が、ことばをあやつるときに、ふとした瞬間こわれそうになる。あやうい器械をあつかうように、ずっと丁寧に触れなければならないのに、わたしはそれを忘れている。わたしの足元には崩壊した無数のことばたちが散々に斃れている。それらを踏みつけにしている。


 風が止むと、むしょうに不安になる。その原因たるものをうまくことばであらわせない。ずさんなことばで生きてきたツケかもしれない。未だ嘗て書を廃して歎ぜずんばあらざるなり。ときおりむしょうに泣きたくなる。むしょうにかなしくなる。わたしはそれをことばであらわせない。そのことすらかなしい。

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