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詩集「月面戦争」  作者: 維酉
月面戦争
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 みたかった映画を昨日みにいって 満たされたよ もういい。ぎゅっと 枕を抱きしめて なんとなく生きているのだけたしかめる。五月なのにまだ肌寒い。陽光が ねずみの鳴き声みたいに ほそい線をしている。


 誰も信じない ――ことはない。

 誰も愛さない ――ことはない。


 ただちょっと満たされてるから いい。


 いまは いい。


 もういい。


 生活は単純で わたしの心は傷もので だからって哀しくないよ。わたしは部屋のすみで生きているから。すこし呼吸がむずかしいけれど だからって苦しくない。ちょっと愛せないだけ。

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