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詩集「月面戦争」  作者: 維酉
ジェネリック・ラヴ
17/18

鬼ごっこ

 追いかけたり、追いかけられたり。鬼ごっこばかりの人生です。つかまえた、っていってくれない鬼ごっこ。いつのまにか鬼になってる。それに気づかないで生きていくのです。


 道路にはサメが泳いでいる、そのことを思い出したのか少年たちは白線のうえ。炎天下、わたしは落ちてた吸い殻を踏みつぶして、どこへいったものか。行先はあるのにないような気がする。アスファルトが固い。


 めざす先はどこだろう? さて鬼ごっこをはじめようにもだれを捕まえればよいのか……白線のうえ、吸い殻のうえ、アスファルトのうえ、わたしは思案する。答えらしきものはあらわれない。それでいいのかもしれない。


 炎天下、少年たちは白線を踏み外す。おそらくサメに食われたのだろう、すぐにいなくなった。吸い込まれるいのち。めざす先はどこか遠くなのかもしれない。

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