自分の成り立ち
は、えっは?
僕が神。髪とか、紙じゃなくて?
「パニクるのも分かるけど、ちゃんと説明するから最後まで聞いてね」
今ちょうど、質問しようと思っていたのだが釘をさされてしまった。
「じゃあ……まずは、なぜ君が神になったのかを教えてあげよう。君は別の星で死んで魂にだけになっていたところを僕に拾われたんだ。その時、君の魂はボロボロだったから、僕の神霊力を分けてあげた。だから君は神として転生してしまい、またその時余分な記憶はリセットされたということだ」
そうだったのか、だから僕は自分のことについてまったく思い出すことができなかったのか。そして今、僕の前にいるオーディンさんは、僕の魂を救ってくれた恩人ならぬ恩“神”ということか。
「そしてここはどこかというと、新しい世界だ。ここは君が治めて守っていかないといけない世界で、君が創り出す君だけの世界だ。それは、どの神々にも与えられた使命であり、神々にの存在意義でもある。そしてこの世界と君は一心同体であり、どちらか片方が滅ぶと、どちらとも滅んでしまう運命にある」
なるほど。この真っ白な空間は新しい世界ということで、この世界を僕が創っていくということか。




