転生したら神だった
ここはどこだろう?
目をあけるとそこは何もない真っ白な空間だった。
僕は今まで何をしていたのだろう?まったく記憶がない。
コツンコツン、誰かが歩いて来る音がする。
後ろを振り返ると先ほどまでは誰もいなかったところに誰かいる。
「やあ、おはよう。気分はどう?」
その人は、僕に気楽に声をかけてきた。
男とも女ともとれる中性的な顔立ちでとても美しい顔をしている。また、服装は真っ白で神々しいオーラを纏っている。
「ええと……、意識ある。大丈夫?」
僕が話し返さないことを、不思議に思ったのか聞き返してくる。
「あっ。意識はあります」
「そう。ならよかった。術式は成功したんだ」
術式?なんのことだろう?
「そういえば、自分の名前を覚えている?」
聞かれたので必死に思い出そうとしたけれど、自分のことについて何ひとつ思い出することができない。
「すみません。覚えていません」
「よかった~。覚えていないんだ」
「いやいや、よくないでしょう!!」
あまりの反応に思わずつっこんでしまう。
「あっそうか。何でここにいるのか、自分がなんなのかも分からないもんね。驚いてもしかたがない」
そういって自分だけ納得してしまっている。
言われてみれば僕自身、今ここになぜいるのか、ここがどこなのか、そして自分はなんなのかさえ分からない。
なので知っていそうなその人に聞いて見ようと思う。
「あの……僕のことについて教えてもらってもいいですか?」
「いいよ、そのためにここに来たんだし」
そのためにここに来た?それはどういう意味だろう?
「その前、まずは自己紹介を。遅くなったね、僕の名前はオーディン最高神だよ」
最高“神”……?“神”、かみ、カミ……
「えぇー、マジですか!!」
ヤバイ、どうしよう……普通に話してしまった。
「うん。マジだよ。ちなみに君も神だよ」
えっ……今なんて言った??
テスト週間あけでものすごい眠いです。今もどんどんまぶたが重くなって、意識が...zzz




