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マジックガールズ・センテナリーフェスタ  作者: 秀一
第七章 洞窟の階層 61階~70階 絶望の壁を乗り越えろ
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第七十五話 ボス戦 VS迫りくる壁


 僕はゲーム世界に入った。

 

「お、来ましたか、カオリさん」

 そういうレナータさん。プリンセスはお姫様ドレスって感じの服装だ。

 

「すいません、遅くなりまして」

 僕は言った。

「遅いよカオリ。まあ仕方ないだろうけど」

 シビラはそう言った。

 

「それじゃあそろそろ行こうよ」

 そういうグレース。

「それは良いけど、69階のボスって結局どんな奴なの?」

 僕は聞いた。

 

「壁だね。迫ってくるよ。攻撃はワンパターンで、そんなに怖くはないね。とにかく制限時間内に倒せばオーケーだよ」

 メリッサは言った。

「ふうん? それで物理攻撃が効きづらいなら、やはり僕はあまり役に立てないんじゃ」

 僕は言った。

 

「まあウチが行こうかとも話してたけどな」

 そういうカトリーナ。

「それならカトリーナが行きなよ。僕は疲れてるからさ……」

 そういう僕。まあ疲れててもゲームにはあまり影響しないんだけど。

 

「おにいちゃんがそれでいいなら、それでいいけどね。それじゃあ私とアメリーさん、グレースさん、イリーナさん、レナータさんに、カトリーナで行こうか」

 メリッサは言った。


 そんなわけで潜っていく6人。

 

「考えてみれば、観戦は初めてかもね」

 僕は言った。

「カオリは常に活躍してたからね。初心者では珍しいと思うよ」

 ミレーヌはそう言った。

 

 67階へと進む6人。教室からは、まだ誰も見ていない敵は見えない。

 

「《超能力:感知》」

 メリッサが感知能力を使った。赤い悪魔が現れ、『レッサーデーモン』と表示された。

 

「《赤魔法:火炎球》!」「《赤魔法:火炎球》!」

 魔術で攻撃するグレースとレナータ。敵が接近してくる。

「《黒召喚:スケルトン》!」

 イリーナの召喚した骸骨兵が敵をふさぐ。殴られすぐにバラバラになる骸骨兵。

 

「《赤錬金:魔力のカード》!」

 味方全員の魔力を向上させるカトリーナ。

 

「《超能力:動くな》!」

 敵の動きを封じるメリッサ。

 

「《白魔法:悪魔祓い》!」

 悪魔にダメージを与えるアメリーさん。もう少しだ。

 

「てえい! 《赤魔法:天罰》!」

 凄まじい雷撃がグレースの魔術で呼び出され、敵を撃破した。

 

 戦闘に勝利しました!

 全員レベル62に上がった!

 

「ふう。前衛が居ないというのもきついね」

 そういうグレース。

「確かに、安定に欠けるんだよね。まあイリーナさんが壁を作ってくれるなら何とかなるけどさ」

 メリッサは言った。

「壁ならいくらでも作りますよ~。なんかスケルトンのカード一杯溜まってますので~」

 そういうイリーナ。

 

 68階へ。

 

「《超能力:感知》」

 メリッサが能力を使うと、黄色いスライムが襲ってきた。

「《赤魔法:火炎球》!」

 すぐさま焼くレナータさん。スライムは蒸発した。

 

 戦闘に勝利しました!

 

「《キャンプ》」

 アメリーさんが宣言。休憩に入る6人。

 

「それで結局、69階のボスはどうすればいいのです?」

 そう聞くアメリーさん。

「ぶっちゃけひたすら攻撃しまくるだけだよ。カードを惜しまず、ひたすら最強魔法のみを連発すべきだね。もちろん、カトリーナの支援もね」

 メリッサは言った。

「出し惜しみはなしというわけだね」

 グレースはそう言った。

 

 パーティーは69階へと進んだ。巨大な石の壁が前をふさぐ。壁は青く光り、ビームを出して攻撃してくる。

「きゃっ!?」

 ダメージを受けるアメリーさん。

「アメリーさん、自分に回復を」

 メリッサは言った。

「は、はい。《白魔法:治癒》!」

 自分を回復するアメリーさん。

 

「《赤錬金:魔力のカードⅣ》!」

 カトリーナの大魔術。味方全員の魔力が大幅にアップする。

 

「《超能力:攻勢精神》!」

 メリッサの補助超能力。味方全員の攻撃力が上がり、防御力が下がる。危険だが強力な能力だ。

 

「《赤魔法:魔力強化》!」「《赤魔法:魔力強化》!」

 グレース、レナータが自身の魔力を強化する。

「《黒魔法:闇の儀式》!」

 イリーナの魔術。味方全員のヒットポイントが徐々に減少するかわりに、絶大な魔力ボーナスを得る。補助魔法を完遂し、攻撃準備は整ったようだ。

 

「これまでとは、全然違う戦い方だね」

 僕は言った。

「確かに。まさに本気モードだね」

 ミレーヌは言った。

 

 敵がビームをメリッサに放つが、軽々とかわすメリッサ。慣れているようだ。

 

「行きますよお! 《赤魔法:超新星爆発》!」

 大魔術を詠唱するレナータ。

「もちろん私も! 《赤魔法:超新星爆発》!」

 更に詠唱するグレース。

「行きます~。《黒魔法:地獄の炎》!」

 イリーナも魔術を詠唱する。

 

 発動する3つの大魔術。ありえない大量のダメージが出た。壁は爆発し、消滅した。

 

 戦闘に勝利しました!

 全員レベル63に上がった!

 宝箱を発見しました!

 

「大した事は無かったね」

 そういうグレース。

「まあ、きっちり準備したからね」

 メリッサはそう言った。

 

「お宝お宝~♪」

 そう言って宝箱を開けるカトリーナ。

 

 ※カトリーナは ★刺突の指輪 を手に入れました!※

 

「シビラさんの装備だね。70層からは魔法が通用しない敵ばかりだから、役に立つよ」

 メリッサは言った。

「ありがたいね」

 シビラは言った。

 

「いいなー、私も何か良いアイテム欲しい~」

 そういうミレーヌ。

「そういや、おねえちゃんはまだ★付きの武具無かったんだね」

 僕は言った。

「珍しいな。剣は良く手に入るはずなんだけど……」

 そういうシビラ。

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