第六十八話 感想戦
『負けたか……』
そうつぶやくブリュンヒルデ。
「ふう。何とか、と言う感じだね」
僕は言った。
「ほんとだね。むしろなぜ勝てたのかよくわかんないんだけど」
そういうミレーヌ。同感だ。
『あれだけ私の銃撃を弾いておいて、それはないだろう』
そういうブリュンヒルデ。
「まあそれに関しては対策を講じたからな。と言っても、タイミングよく防御技を発動するだけだけど」
そういうシビラ。
「現実の銃撃ほどの威力は無いからね」
ガリーナはそう言った。
『悔しいです、リーダー!』
悔しがるミルドレッドちゃん。
『敗因はヒーラーの攻撃魔術を妨害したことか。ミラージュナイツと同じ負け方をしてしまったな』
そういうブリュンヒルデ。
『でもあれも結構ダメージあるんで、防ぎたいんですよね……』
そういうミルドレッド。
「まあきっと妨害してくれると思ってましたよ」
アメリーさんは言った。
「私の最後の魔術も完全にギャンブルだったけどね。妨害されたらどうなってたかわかんないし」
そういうグレース。
『しかしこちらもソードマスターは討たれたし、ヒーラーも魔力を消費していたから、長期戦で勝てたとは思えないな』
ブリュンヒルデはそう言った。
「ギリギリの勝負だったね。まあ勝負と言うのは、わからないからね」
僕はそう言った。
『ま、そうだな。良い勝負だったよ。ありがとう』
ブリュンヒルデはそう言った。
「そういえば、アイテムは何が手に入りましたかね?」
メリッサは言った。
「ミラージュナイツからは★銃士のジャケット、今回は★弓士のチュニックだね」
僕は言った。
「お、私達の装備だね。ここから活躍して見せるよ!」
ミルヤは言った。
『もう後はお前たちだけだな。何か聞いておきたい事はあるか?』
ブリュンヒルデはそう言った。
「んー、ラスボスの攻略法とか?」
僕は聞いてみた。
『何だメリッサ。まだラスボスについて教えてないのか』
ブリュンヒルデはそう聞いた。
「まあまだまだ先ですしね」
メリッサは言った。
『そんなのはメリッサに後で教えてもらえばいいさ。まあ、基本はゴリ押しと諦めない事だな』
ブリュンヒルデはそう言った。
「あはは、そうだね」
僕は何となく納得した。
『それじゃ敗者はそろそろ落ちるよ。月並みだけど、頑張れよ』
ブリュンヒルデはそう言った。
「頑張ります」
メリッサは言った。
「ありがとう、ブリュンヒルデ」
僕は感謝した。




