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マジックガールズ・センテナリーフェスタ  作者: 秀一
第四章 砂漠の階層 31~40階 新たなる旅路へ
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第四十一話 再会


 僕達は街に戻り、カフェでだべっていた。

 コーヒーも飲み放題だ。もちろんケーキも食べ放題。しかも太らないし、ありがたいことこの上ない。まあなんつーか、ダメ人間になりそうだけど。

 

 その時向こうから、背の高い立派な女性がやってきた。

 軍服のような服を着て、大きなライフル銃を背中にしょっている。ガンナーだろう。

 

「失礼。もしかして、メリッサか?」

 そう聞く女性。メリッサはきょとんとして見ていた。

 

「ええ、そうです」

 メリッサは答えた。

「やっぱり! 懐かしいな。どうしてるかと思ったよ」

 そういう女性。

 

「誰?」

 聞くミレーヌ。

「ああ、『スカイスナイパーズ』のリーダー、ブリュンヒルデですよ。凄腕のガンナーですね」

 そういうメリッサ。

「お前だって凄腕のテレパスだけどな。どうだ? また私達のクラスに入ってくれないか」

 そういうブリュンヒルデ。

 

「そうはいきません。今はこの『ソニックレイジ』のテレパスですから」

 そういうメリッサ。

「そうだぞ。いくら何でも、失礼だろう」

 怒るシビラ。

「ああ、そりゃ失礼。でも『ソニックレイジ』とは、聞かない名前だな」

 そういうブリュンヒルデ。

 

「まあ割とローカル感あふれるチームですからね……。今回はこのチームで頑張りますよ」

 そういうメリッサ。

「そうか。まあお前がそうしたいならいいさ。私達もメンバーは揃ってるしな」

 そういうブリュンヒルデ。自信満々だ。

 

「どうでしょう? 良かったら『同盟』を結んでくれませんか」

 そういうシビラ。

「悪いがそうはいかん。お前たちがライバルなら、潰すべき相手だからな」

 にべもなく断るブリュンヒルデ。

「むう、冷たいですね……。昔の仲間への情はないんですか?」

 膨れるメリッサ。

「そんなものはないさ。勝つのは一つのクラスだけ、それがルールだ」

 そういうブリュンヒルデ。

 

「そういやそうだよね。そうすると、同盟ってのも最終的には切られるわけか」

 そういう僕。

「ま、そういうことだね。利用し合う関係ってことか……」

 ミレーヌはそう言った。

「そういうことだ。私達に同盟なんて必要ない。勝者は常に一人、私達『スカイスナイパーズ』だけさ。それじゃあな」

 そう言ってブリュンヒルデは去って行った。

 

「あれはあれでカッコいいけど、敵にすると厳しそうな相手だね」

 そういう僕。

「まあそうだな……。メリッサはあいつと一緒に居たわけ?」

 そう聞くシビラ。

「まあそうだね。味方なら心強い人ではあるんだけど……」

 そういうメリッサ。

 

「どちらにせよ、戦わなきゃいけない相手だよ。『ブラックゴースト』にしたって、どこまで信用できるかわからないよ」

 そういうミレーヌ。

「流石にそれは考えすぎじゃ? あの子たちが悪い事考えてるとは思えないよ」

 そういう僕。

「まあそうだよな。それぞれ思惑はあるだろうけど、深読みしても仕方ないさ。私達は私達らしく行こう」

 そういうシビラ。

「うん、まあそうだね」

 おねえちゃんも一応納得したようだ。

 



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