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マジックガールズ・センテナリーフェスタ  作者: 秀一
第四章 砂漠の階層 31~40階 新たなる旅路へ
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第四十話 ブラックゴースト


 僕達は40階へと進んだ。

 そうするとそこには、ゴスロリスタイルの小さい女の子たちが居た。

 なかなか現実では見れない光景だ。

 

「どうも、こんにちは」

 とりあえず挨拶してみた。

「こんにちは」「こんにちはー」

 普通に挨拶してくれる女の子たち。

 

「どうもこんにちは。私達は『ソニックレイジ』だけど、あなたたちは?」

 シビラは聞いた。

「ソニックレイジ?」「知らないなー」

 あんまり有名ではないようだ。そりゃそうだよね。

 

「私達は『ブラックゴースト』ですよ。この世界に闇をもたらす邪悪な魔法少女の秘密結社なのです!」

 ドヤ顔で言う女の子。実は痛い子たちだったのだろうか……。

 

『ネクロマンサーが多いクラスだね。結構な強豪だよ』

 そういうメリッサ。

『あんまり失礼な事を言うなよ。私達弱小クラスだしな……』

 そういうオリアーヌ。

 

「僕は初心者なのでわかんないけど。このゲームは長いの?」

 そう聞く僕。

「ふふ、まあ長いと言えば長いですね。でもまあ私達子供なんで、そんなにやりこんでいるわけではないですよ」

 そういう女の子。黒髪長髪、美少女の彼女がリーダーなんだろうか。

 

「ちなみにこいつがリーダーのカリナね。私はエイラって言います。あなたは?」

 そう聞くエイラちゃん。彼女は白い髪の少女のようだ。

「私はカオリだね。こちらのリーダーはシビラだよ」

 僕は言った。

「どうも、シビラです。まあ私はあんまり深くまで来たことはないから、あまり偉そうな事は言えませんけどね」

 そういうシビラ。

「まあ、最初はみんな初心者ですしね。それに私達だって、『スカイスナイパーズ』や『ヴォルテックス』ほどの強豪ではないですし」

 そういうカリナちゃん。

「『ヴォルテックス』をご存じで?」

 そう聞くシビラ。

「ええ。今トップを走ってますよ」

 そういうカリナちゃん。

「そうなんですか!? そりゃ知らなかったな……」

 シビラは驚いた。

 

「ん? ちょっと待ってよ。『スカイスナイパーズ』はともかく、『ヴォルテックス』ってのは初耳なんだけど」

 僕は口を挟んだ。

「ああ。私は以前、ヴォルテックスに世話になってたことがあるんだよ。リーダーのランサーが上手い人でね。ていうか、私もそれに憧れてランサーやってんだけど」

 そういうシビラ。

「ああ、そういうことだったんだね」

 僕は納得した。

 

「それは良いけどさ。そのヴォルなんとかっていうチームがトップってどうしてわかるの?」

 ミレーヌが聞いた。

「ん? もしかしてあなたたち、無課金でやってるんですか?」

 そう聞くカリナ。

「まあ、無課金ではあるかな?」

 そう答えるミレーヌ。まあ無課金だ。

 

「そりゃ大したものですけどね。城と盗賊ギルドってのを作れば、全チームのランキングが見れるようになるんですよ。このイベントに勝利したいなら、絶対作っといたほうが良いと思いますけど」

 そういうカリナ。

「へえ、そうなんだ。でもお高いんでしょう?」

 そう聞くミレーヌ。

「まあ1万円以上にはなりますね。元々このゲーム、かなりの課金ゲームですから」

 そういうカリナ。

「一万円かあ……。ゲームが買えるから、難しい金額だね」

 そういうミレーヌ。

 

『でも重要な施設だから、欲しい所ではあるんだよね』

 そういうメリッサ。

「だけど私はそんな金出せないぞ!」

 そういうシビラ。

「まあそうだよね。どうすべきかな……」

 悩む僕。

 

「まあそれはともかく、どうでしょう? 良かったら私達と『同盟』を組みませんか?」

 そう聞くカリナ。

「お、いいですね。異存はないよね? みんな」

 聞くシビラ。

 

「良いと思うけど、同盟って?」

 僕は聞いた。

「同盟を結ぶと、簡単には殺し合えなくなるんですよ。まあ切ることもできますけど……。特に50階以降は、同盟チームも居ないと使えない施設とかもありますしね」

 そういうカリナ。

「まあ殺し合いがしたいわけもないし、私は良いと思うけど」

 ミレーヌは言った。

「私ももちろん良いよ」

 ガリーナもそう言った。

「当然だね」

 ミルヤも言った。

「私も異存はありませんわ」

 アメリーは言った。

 

「んじゃお願いしますよ」

 シビラは言った。

「はい、ではこれからは仲間ですね。よろしく!」

 そういうカリナ。

 

 ※ブラックゴースト と ソニックレイジ が同盟を結びました※

 

「ありがとうございます。それじゃ私達はそろそろ街へ戻りますが」

 そういうカリナ。

「そうですか。それじゃあまた」

 シビラは言った。

「ええ。またいずれ、お食事でも」

 そう言ってカリナ達ブラックゴーストのメンバーはワープし、街へ戻って行った。

 

「僕達もセーブして戻ろうか」

 僕は言った。

「そうだね」

 ミレーヌはそう言った。

 


 


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