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マジックガールズ・センテナリーフェスタ  作者: 秀一
第二章 森の階層 11階~20階 潜む悪意
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第二十六話 暗闇の中へ


 少しずつメンバーは集まってきた。教室が賑やかになっていく。

 

「やっほー」

 おねえちゃんも来たみたいだ。

「お前たち、早いな」

 シビラさんも来た。とりあえず、主力メンバーは揃ってきたみたい。

 

「メリッサ。とりあえずの目標は?」

 おにいちゃんが聞いた。

「18階だね。19階のボスは強いし、近接キャラで挑むのは危険だよ」

 私は言った。

「そうなの?」

 お姉ちゃんが聞いた。

 

「そうだよ。あいつは触手で捕まえてくるからね。遠距離から攻撃しないと……。少なくともメイガスがいないと勝ち目は無いね」

 私はそう言った。

「そういうものか。結構、仲間によって攻略は制限されるんだな」

 おにいちゃんはそう言った。

 

「やあ、元気?」

 グレースさんがやって来た。まさにメイガスだ。

「どうも~」

 イリーナさんもやって来たみたいだ。

 

「とりあえず6人揃ったし、進んでしまうか」

 シビラが言った。

「そうだね。行こうか」

 お姉ちゃんが同意した。私も異論はない。

 

 私の超能力で15階へと飛び込んだ。前回はここで奇襲を受けた。テレパスは感知能力が高いけど、油断はできない。

「《超能力:感知》」

 私は能力を使う。またエルフの魔術師三体が居るみたいだ。

 

「撃破したいところだね。準備は良い?」

 私は聞いた。

「頑張ろう!」

 グレースさんがそう言った。

「よし、行くか! 突撃!」

 シビラさんが号令をかけた。

 

 前衛が次々と突撃する。もっとも速度があるのがおにいちゃんだ。見事、一体に殴りかかり、仕留めた。

 

「……《赤魔法:火炎弾》」「《超能力:否定》!」ガキン! キュウン

「……《赤魔法:魔力弾》」「《青魔法:魔法除去》!」ガキン! キュウン

 私とグレースさんで敵の魔法を邪魔した。

 

「へえ、そんなこともできるんだね」

 おにいちゃんは驚いたようだ。おねえちゃんが敵を切り裂き、撃破した。

 さらにシビラさんも一体を攻撃し、撃破した。

 

 敵を撃破しました!

 全員レベル13に上がった!

 

「テレパスやメイガスはこういう事もできるんだよ。役に立つでしょ?」

 私が言った。

「凄いね。明らかに僕より役に立ってると思うんだけど……」

 そういうおにいちゃん。

「まあそういうゲームだしね、これ」

 グレースさんが言った。

 

 16階へと進む。

「《超能力:感知》」

 もう油断はできない。辺りを探る。

「慎重だね、秋奈ちゃん」

 おにいちゃんが言った。

「うん、でも当然だよ」

 私は言った。

 あたりは暗い。そして……、

「ネズミだね。4体居るよ」

 私は言った。ぞろぞろとネズミが出てくる。

 

「邪魔だね。《赤魔法:火炎球》!」

 ドーン! と大きな炎の球が爆発し、ネズミたちを焼き殺した。

 

 17階へ。

「《超能力:感知》」

 私は辺りを探る。

「どうやら、インプが2体みたいだね」

 小さい空飛ぶ悪魔。大した相手ではない。

「よーし、《赤魔法:火炎球》!」

 ドーン! とまたグレースさんが大魔術で焼き殺す。

 

「強いねグレースさん。楽だけどさ……」

 おにいちゃんが言った。

「まあね。でも、メリッサがちゃんと敵を見つけてくれるからだよ」

 グレースさんはそう言ってくれた。

 

 そして18階へ。ここまで来れば、とりあえず目標は達成だけど……。

「《超能力:感知》」

 私は慎重に辺りを探る。

「大型のイモリ3体みたいだね」

 私はそう言った。爬虫類がやってくる。

「んじゃこれで。《赤魔法:火炎球》!」

 もうお馴染みとなった魔術で派手に焼き殺した。

 

「順調に来たけど、ボスには挑まないの?」

 おにいちゃんが聞いた。

「流石にそれは危険だよ。グレースさんももう魔力ないだろうし、そもそもあいつには近接攻撃で挑むのは危険すぎるし。パーティーを厳選しないと」

 私は言った。

「だよな。まあ、慌てることはないさ。一旦戻って回復しようぜ」

 シビラさんがそう言った。

「それでは、《超能力:帰還》」

 私の能力で、街へと帰った。

 


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