表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マジックガールズ・センテナリーフェスタ  作者: 秀一
第一章 始まりの階層 1階~10階
23/133

第二十話 ボス戦 VSカースドパペット


 ドンドドンドドンと太鼓の音が流れる。

 

 光とともに現れるボス。巨大な人形、カースドパペットだ。

 

「う、人形か……」

 僕の攻撃は通じ辛い相手だ。厳しい戦いになる。

『おにいちゃんは無理しないでね。後衛を守ることを考えて』

 メリッサの声が聞こえた。確かにそうだ。

 

 戦闘が始まった。人形がドスドスと前進してくる。

 

「いいとこみせようか。《赤召喚:地獄の狼(ヘルハウンド)》!」

 オリアーヌが召喚魔法を使った。4体の狼が登場する。人形に飛び掛かり、炎のブレスを吐いて攻撃し始めた。

 バシンバシン! と派手なエフェクトが鳴り響き、みるみるボスのヒットポイントが減っていく。凄い強さだ。

 

「へえ、これなら何とかなりそうだね」

 僕は言った。

『赤召喚の切り札的存在だからね。強いんだよねあの狼』

 そういうメリッサ。

 

「サモナーにばっかりいいとこ見せさせないよ! 《赤魔法:火炎球(ファイアーボール)》!」

 グレースが魔術を使う。大きな火炎の球が飛び、人形に命中、爆発した。更にダメージが重なる。

 だが人形は狼を一体、また一体と片付け、こちらに向かってくる!

 

 ぶん、と攻撃を仕掛けてきた。バキイ、と攻撃を食らい、吹っ飛ばされた。

「うぐ……!」

 ダメージを受けてしまう。一気に僕のヒットポイントが減る。

「《白魔法:治癒(ヒール)》!」

 アメリーの回復魔法が決まった。僕のヒットポイントが回復する。

「ありがとう、アメリー」

 僕は礼を言った。

「どういたしまして。私もお役に立てたようですね」

 アメリーはそう言った。大助かりだ。

 

「てえい!」

 シビラは攻撃をかける。槍で何度も突くが、ダメージは乏しい。

「はあ! 《剣技:二連斬》!」

 技を使い、連続攻撃するおねえちゃん。こちらのダメージは大きい。人形のヒットポイントも半分を切ったようだ。

 

 人形は執拗に僕を狙って攻撃してくる。その拳を振り回し、殴りかかってきた。

『おにいちゃん、ガードして!』

 叫ぶメリッサ。

「ふっ!」

 ガキン、と何とかガードした。

 

 ※《拳技:ガード》を習得しました※

 

「防御技もあるのか」

 僕は驚いた。

「防御技はグラップラーの華だよ。色々試してみて」

 オリアーヌが言った。

 

 ボスのヒットポイントも落ちてきてはいるが、まだまだしぶとい。なかなか決定打を与えきれない。

 

「《白魔法:治癒Ⅱ(ヒール)》!」

 強力な回復魔法で僕を回復してくれるアメリ―。回復魔法って本当にありがたいな。

「ありがとう! とりゃあ!」

 殴りかかる僕。反撃してくるが。

「甘い!」

 バシン、と腕で弾く。

 

 ※《拳技:流し受け》を習得しました※

 

「よし、これならダメージを受けずに済むな」

 僕は言った。

『さすがおにいちゃん。難度の高い防御技もお手の物だね』

 メリッサが言った。

 

「はあ!」

 全力で斬りかかるおねえちゃん。凄まじいダメージが入った。

 

 ※《剣技:無心の一撃『桜』》を習得しました※

 

「おや、なんかお洒落な技だね」

 僕は言った。

「いわゆる花シリーズの技だね。剣技はRPGの華だよ!」

 そういうおねえちゃん。まあ確かにそうかも。

 

「よーし! 《第一の切り札(ハート)魔力解放(マナブラスト)》!」

 グレースが不思議な技を使った。その魔力が増大したようだ。

「あれは?」

 僕は聞く。

「ああ、『トランプ』だね。戦闘が長引くと使えるようになるんだよ」

 おねえちゃんが言った。

 

「てえい! 《赤魔法:猛火(ブレイズ)》!」

 グレースが魔術を唱え、凄まじい炎が巻き起こり、人形を焼き尽くした。

 

 戦闘に勝利しました!

 全員レベル11になった!

 

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ