第十九話 最強のJK
その日、ゲーム内。
僕達はいよいよ、ボスに挑むことになった。でもその前に、カフェで食事することにした。
「おいし~い」
早速チーズケーキを食べるおねえちゃん。現実だと太りそうだが、まあゲームだし。僕もタピオカミルクティーを頼んで飲むことにした。
「おにいちゃん、タピオカ大好きなんだね」
メリッサが言った。
「まあね。タピオカは別腹だよ」
僕は無茶を言った。
「ていうか、クレープも好きだもんね、薫くん。どう考えてもJKとしか思えないよ」
そんなことをいうおねえちゃん。
「あはは、そうだったな。バナナチョコが好きなんだっけ?」
そういう桃花。
「まあね。バナナチョコは王道!」
断言する僕。
「ある意味最強の女子高生やな。ウチもクレープは好きやけどさ」
そういう優奈ちゃん。
「心はJKの空手少年……。これは記事になりそう!」
不穏な事を言う由美ちゃん。
「新聞を売って儲けよう! あ、薫おにいさん、記事にしてほしくなければお金を払ってね!」
ナチュラルに脅してくる萌恵ちゃん。
「まあそれはどうでもいいけどさ。結局どんなパーティーでボスに挑むわけ?」
僕はシビラに聞いた。
「んー、そこも悩みどころなんだよな。どうすっかな……」
ストローをくわえてミックスジュースを飲みながら天を仰ぐシビラ。
「とりあえず私は確定でしょ。あとグレースも必要だよね」
おねえちゃんが言った。
「そうだね。あとせっかくだし、アメリーさんも入れるべきでしょ」
そういうグレース。まあそうだ。
「私ですか? お役に立てるでしょうか……」
不安そうなアメリーさん。
「そりゃ役に立てるでしょ。私も連れて行って欲しいな」
そういうオリアーヌ。
「私は死ぬかもしれないしやめといた方が良いよね」
そういうレナータ。
「そうすると前衛はおにいちゃん、おねえちゃん、シビラさんで、後衛はグレースさん、オリアーヌさん、アメリーさんかな」
そういうメリッサ。
「そうだな。それしかありえないな」
シビラは言った。
「僕もそれで良いと思うな」
僕は言った。
「異論はないね。そのパーティーで行こう!」
おねえちゃんが言った。
僕達は食事を終え、教室に戻った。教室にある転送施設から8階へ向かい、一気に9階のボスに挑む。
「よし、準備は良いな。転送だ!」
シビラが装置を発動させ、僕達は8階へ。そこから9階へと昇り、ボスに挑む。




