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マジックガールズ・センテナリーフェスタ  作者: 秀一
第一章 始まりの階層 1階~10階
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第十七話 レベル上げ


 そんなわけで、僕達はアメリーさんのレベル上げをすることになった。

 

「とにかくヒーラーのレベルを上げる! これが第一だ!」

 そういうシビラ。

「あの、私もレベル1なんですが……」

 そういうレナータ。

 

「黒プリのレベルなんてどうでも良いよ」

 辛辣なメリッサ。

「酷い! そんなこと言うとグレちゃいますよ!」

 半泣きになるレナータ。

「その魔法選択の時点で半グレな気がするけどね……」

 オリアーヌも割と辛辣である。

 

「二人とも新入りを虐めちゃ駄目だよ。レナータさんのレベル上げも必要でしょ」

 そういう僕。

「まあそうだよね。でもプリンセスは本当に死にやすいから危ないけどね……」

 そういうおねえちゃん。

「そうなんだよな。とはいえ、やらないわけにもいかないし。まあ二人を入れるとして、前衛は私とカオリ、ミレーヌ。後衛はアメリーさんとレナータと、うーん、後一人はどうするかな」

 考えるシビラ。

 

「悩むなら私を使ってよ。ちょっとは実力を見せたいからね」

 そういうオリアーヌ。

「おお、ついにサモナー様の登場やな!」

 そういうカトリーナ。

 

「サモナーが居れば安心だな。じゃ、そのパーティーで行くか。今日のところは4階までにしようか。慎重に行こう」

 シビラは言った。

「異論はないよ。それで行こうか」

 僕は言った。

 

 そんなわけで僕達はダンジョンに入った。まずは一階。

 

 まずは人形が現れた。僕にとっては厄介な相手だ。

 

「よーし、てえい!」

 おねえちゃんが突撃する。剣をぶん回し、ズタズタに切り裂いた。

 

 戦闘に勝利しました。

 アメリーはレベル2に上がった!

 レナータはレベル2に上がった!

 

「まあ、上がりましたわね。ありがとうございます。ちなみにどういう風に動けばいいですか?」

 そう聞くアメリー。

「基本的には、無理をしないでください。誰かが危なくなったら回復魔法を使って欲しいですが」

 シビラは言った。

「回復魔法ですね。わかりましたわ」

 そういうアメリー。

 

「ちなみに私はどうすれば?」

 聞くレナータ。

「危ないから、絶対に敵には近づかないでね。何もしないで良いから。息もしないで良いから」

 無茶を言うミレーヌ。

「死ぬじゃん! いやゲームだから死なないけどさ! 何か私とアメリーさんで扱い違わない!?」

 叫ぶレナータ。

「いじられキャラと化したね。せめて回復魔法使えたら重宝されただろうに……」

 何となく共感する僕。

 

 2階へと進んだ。またしても人形だ。しかも2体。

 

「一体は私が。もう一体はどうする?」

 ミレーヌが聞いた。

「私にお任せあれ!」

 そういうレナータ。

「……まあ、任せようか。黒プリの実力、見せてね」

 ミレーヌは言った。

 

「行きますよ! 《赤魔法:火炎弾(ファイアバレット)》!」

 魔術を放つレナータ。見事に命中し、人形一体を倒した。

 もう一体はミレーヌが切り裂いた。

 

 戦闘に勝利しました。

 アメリーがレベル3に上がった!

 レナータがレベル3に上がった!

 

「ふふん、どんなもんよ!」

 得意がるレナータ。

「まあ、大したものですわね」

 褒めるアメリー。

 

「駄目ですよアメリーさん。こいつは多分褒めると調子に乗るタイプですから」

 やっぱり無茶を言うおねえちゃん。

「うっさいわ! 何なのよもう!」

 叫ぶレナータ。

「まあ、仲がよろしいですわね」

 そういうアメリー。まあ仲は良いのかも……。

 

 三階へと進んだ。スライムが現れた。

 

「む、スライムか。てえい!」

 普通に攻撃する僕。しかしふよん、と弾かれダメージが無い。

 

「あれ?」

 僕は驚いたが、スライムの攻撃を受け、ダメージを受けてしまった。

 

「駄目だよカオリちゃん。スライムには打撃攻撃は通用しないんだよ」

 おねえちゃんが言った。

「そうなのか。どうしようもないじゃん!」

 そう言って逃げる僕。

 

「このゲームの基本ですけど、知らないんですね。では、《赤魔法:火炎撃(フレイムショット)》!」

 レナータの魔術が発動。炎の波動がぶつかり、スライムは燃え、溶けた。

 

 戦闘に勝利しました。

 アメリーがレベル4に上がった!

 レナータがレベル4に上がった!

 

「レナータさん、実は結構このゲームに詳しいんですか?」

 僕は聞いた。

「まあね。頼りにして貰っても良いよ!」

 そういうレナータ。

 

『それなら回復魔法を覚えてくれればいいのに……』

「まったくだよね……」

 ツッコむメリッサとオリアーヌ。

 

「良いの! 私は攻撃魔法が好きなんだから!」

 そういうレナータ。やっぱり脳筋ではあるようだ……。


 僕達は4階へと進む。狼2体が襲い掛かってきた。

 ダダダ、とやって来る。速い!

 

 一体は僕が捕まえ、打撃を加えた。しかしもう一体は後衛へと飛び込んでいく。

 しかしオリアーヌさんが鞭を構え、ぶっ叩いた。バシン!

 

「グルゥ……アウアウ!」

 哀れ、狼は悲鳴を上げた。容赦なく鞭で叩きまくるオリアーヌさん。そのまま狼は死んだ。

 

「つ、強いね、オリアーヌさん。後衛とは思えないんだけど」

 そういう僕。

「だよね。いや、このゲームなんかサモナー強いからさ。だから私はサモナーやってんだけど」

 そういうオリアーヌさん。彼女もある意味脳筋かもしれない……。

 


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