第十五話 旧友
その日の夜。
僕達は海老フライを食べ、大満足していた。僕は横になった。
「おにいちゃん、食べてすぐ寝たら豚になるよ」
そういう秋奈ちゃん。
「いやいや、これが体に良いんだよ。少なくとも肝臓には良いらしいよ」
僕は言った。
「そうなの? まあ良いけど……」
秋奈ちゃんはそう言った。
「そういえば、今日はマジックガールズをやってたんだよね? どうだった?」
おねえちゃんが聞いた。
「結構メンバーが集まってきたよ。ヒーラーが居ないのは相変わらずだけど……」
そういう僕。
「そうなんだ……」
おねえちゃんはそう言った。
「募集してたし、もしかしたら誰か来てるかもね。ちょっとやってみようか」
秋奈ちゃんは言った。
「そうだね。誰か待ってたらほったらかしにするのは良くないし」
僕は言った。
「良いかもね。私もちょっとはレベル上げしたいしさ」
おねえちゃんはそう言った。
僕達は機器を付け、仮想世界に飛び込んだ。
※ログインしています…… しばらくお待ちください※
僕達はまたゲームの世界へと降り立った。夜にはプレイヤーが多い。やはり昼間や朝よりは多いのは当然と言うべきか。ていうか、仕事とかしてる人も居るのかもね。別に子供でないとやっちゃダメなわけじゃないし。大きいお友達ってやつか……。
僕達はカフェに向かい、ソニックレイジが募集しているテーブルに向かった。
するとそこには、眼鏡をかけた少女が新聞を読んで待っていた。
「お、オリアーヌじゃん。久しぶり」
メリッサがそう言った。
「ん? ああ、メリッサか。お前はスカイスナイパーズに?」
オリアーヌと呼ばれた少女は聞いた。
「いや、このソニックレイジだよ。今回はね」
メリッサは言った。
「へえ、そうなのか。サモナーを募集してるみたいだから、興味があってね。ていうか、このゲームソロではどうにもならないしさ」
オリアーヌはそう言った。
「じゃあ是非加入しなよ。サモナーが欲しかったんだよね。まあ本当に欲しいのはヒーラーなんだけどね……」
メリッサは言った。
「ヒーラーいないのか。それはきついな。まあ、良いか。よろしく、メリッサ。ちなみにそちらの二人は?」
そう聞くオリアーヌ。
「僕はカオリだよ」
そういう僕。
「私はミレーヌね。あなたはメリッサの友達なの?」
ミレーヌはそう聞いた。
「まあ、そうですね。友達というのが一番的を得ているかもしれません。結構前からメリッサとはよく遊んでますからね」
オリアーヌはそう言った。
「オリアーヌは相当上手いサモナーだよ。きっと活躍してくれるよ」
メリッサは言った。
「そりゃ心強いな。よろしく、オリアーヌ」
僕は言った。
「よろしく。ちなみにボクっ子なの?」
そう聞くオリアーヌ。
「……うーん……」
何と答えればいいか悩む僕。