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マジックガールズ・センテナリーフェスタ  作者: 秀一
第一章 始まりの階層 1階~10階
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第十二話 宝物庫戦 VSナイトゴーレム

 

 ドンドドンドドン、と太鼓の音が鳴る。

 

 光と共に、部屋の中央にメカニカルなゴーレムが現れた。白と青を基調とした人型ロボットという感じ。ちょっとカッコいいかも。

 

「強力な相手だけど、何とかなるはずだよ。頑張ってね、みんな!」

 鼓舞するメリッサ。

 

「よし……、どうするかな」

 僕は悩んで言った。

「焦ることはない。敵は突撃してくるから、後衛を叩かれないように注意して動くべきだ」

 シビラは言った。

「だね。さあ、来るよ!」

 ガリーナはそう言った。

 

 果たしてゴーレムは突撃してくる。速い!

 

「させません~。《黒召喚:骸骨兵(スケルトン)》!」

 イリーナが召喚魔法を放った。2体の骸骨兵が僕らの前で壁になる。ゴーレムと戦いを始めた。

 

「へえ、召喚魔法? そんなのもあるんだね」

 僕は驚いて言った。

「そうですね~。でもヒットポイントが減っちゃうので怖いんですけど~。やっぱりヒーラーさんが欲しいですね~」

 急募ヒーラー。このチームの合言葉になりつつある。

 

 骸骨兵はあっという間にバラバラにされる。メリッサが超能力を使う。

「《超能力:動くな(ショック)》!」

 バシン! とゴーレムの動きを止める。

「《赤魔法:火炎球(ファイアーボール)》!」

 巨大な火炎の球を作り出し、ぶつけるグレース。爆発し、派手に燃え上がる。

 

 ゴーレムにもかなりのダメージが入ったようだ。しかしまだヒットポイントはある。

 

「ふっ!」

 ガシガシン! とシビラの槍攻撃が入る。しかしダメージは乏しい。

「そこ!」

 ダダダ! とガリーナも拳銃の射撃攻撃をかける。少しは効いてるようだが……。

 

 こちらに向かってくるゴーレム。剣を構え、突き出してくる!

 

「危ない、おにいちゃん!」

 叫ぶメリッサ。

「はあ!」

 僕は素早く回避し、体をひねって必殺の後ろ回し蹴りを食らわした。

 

 ※《拳技:後ろ回し蹴り(ローリングソバット)》を習得しました※

 

 更に懐に入り、一気に連続攻撃をかける!

 ガガガガガ! と現実でも難しそうなほどの速度で見事にダメージが入った。

 

 ※《拳技:ワンツーパンチ》を習得しました※

 ※《拳技:ナックルパート》を習得しました※

 

 ゴーレムは表情が無いが、ひるんだのか、少し下がる。

 

『すご……、大したもんやな』

 驚くカトリーナ。

『プロの格闘家って感じだね!』

 そういうミルヤ。まあプロじゃないんだけど……。

 

 ゴーレムが更に突撃してくる。とはいえ、その動きは見切りつつある。

 僕はその攻撃を回避し、反撃しようとしたが。突然ゴーレムがぴょん、と横にはね変化球的な攻撃を加えて来た。

 バシン! と剣に刺され、ダメージを受けてしまった。

「うわ!?」

 ダメージを受ける僕。こ、こんな攻撃をしてくるとは……。

 

「油断するな! AIだって馬鹿じゃないんだから」

 そういうシビラ。

「ひええ、コンピュータも怖いね……」

 そういう僕。

 

「力を合わせよう。《超能力:精神弾(サイコショット)》!」

 メリッサの超能力でダメージを与える。

「ようし! 《赤魔法:魔力炸裂(マジックブラスト)》!」

 グレースの強力な魔法が決まり、のけぞるゴーレム。

「これなら~。《黒魔法:毒の矢(ポイズンアロー)》!」

 イリーナも魔術で攻撃。更にダメージが入った。

「てえい!」「うりゃあ!」

 更にシビラ、ガリーナの連撃が決まる。

 あと少し! ゴーレムはこちらに向かってくる。

 

 キュイーン! と突進してくるゴーレム。油断はできないが。

 敵の攻撃を紙一重で回避し、強烈なカウンターを加えた。

 バキイ! と音がして、ゴーレムは倒れた。

 

 ※《拳技:カウンター》を習得しました※

 

 戦闘に勝利しました!

 カオリはレベル9に上がった!

 

「ふう、やったみたいだね」

 僕はそう言った。

「お見事、おにいちゃん」

 メリッサはそう言った。

 

「さてさて、お宝お宝~」

 シビラはそう言った。実際、ゴーレムの後に宝箱が現れた。その宝箱をシビラが開く。

 すると、緑色の華麗な弓が出てきた。

 

 ※シビラは ★風神の弓 を手に入れました!※

 

『おおお! やったじゃん!』

 狂喜するミルヤ。

「アーチャー用の武器だね。当然、ミルヤに渡そうか」

 ガリーナは言った。

「へえ、サブの仲間の武器が手に入る事もあるんだね」

 僕は言った。

「そうだね。まあ今回はアーチャーが居るパーティーでこれを拾えたし、当たりだね。大当たりだよ」

 シビラはそう言って笑った。

 

 外へ出た。とはいえ、これ以上進むのはキツイ。

 

「帰還するよ。異論はないよね?」

 メリッサが言った。

「異議な~し」「それでいいかと」

 シビラとグレースが言った。

「それじゃあ、《超能力:帰還(リターン)》!」

 メリッサの超能力が発動し、僕達は街へと帰還した。

 


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