第九十八話 ラスボス戦 VS溢れ出す闇
「馬鹿な……!? 魔剣よ、もっと力を!」
叫ぶ敵。だが……。
バババババババ! 凄まじい光が放たれる!
「ぎゃああああああああああああああああああ!」
断末魔が聞こえ。
そして、闇が溢れ出した。
真っ黒なスライムのような存在が広がり、埋め尽くしていく。
※戦闘パーティーを変更できます※
僕達は、グレース、レナータを下げ、ミレーヌ、シビラを戻した。予定通りだ。
「ただいま、カオリ」
そういうシビラ。
「うん。共に戦おう!」
僕は言った。
「やる気満々だね、カオリ」
ミレーヌはそう言った。
闇は襲い掛かる。黒い塊が飛んでくる。
「つああ!」
射撃するガリーナ。ミルヤも射撃し、敵にダメージを与える。
だが敵はひるまず、ミレーヌにその体をぶつけた。
「!?」
ミレーヌが敵に取り込まれ、無力化されてしまう。
「くっ! とりゃあ!」
僕はすぐさま攻撃をかけた。敵にダメージを与え、ミレーヌを救出した。
「《白魔法:治癒Ⅱ》!」
アメリーさんが素早くミレーヌを回復した。
「ありがとう、カオリ。ああなると何もできないんだね……」
ミレーヌはそう言った。
「厄介だな。危険すぎるじゃないか」
シビラは言った。
敵は滅茶苦茶に暴れ、自分の体である黒い塊をぶつけてくる。危険極まりない。
今度はアメリーさんを狙って攻撃してきた。僕はその前に立ち、守る。
「はあ!」
腕を回し、敵の攻撃をはじき返した。
「ありがとうございます、カオリさん」
そういうアメリーさん。
「予定通り行くか。《第二の切り札:決闘》!」
宣言するミレーヌ。その攻撃力が上がる。
「《第三の切り札:覚悟》!」「《第三の切り札:覚悟》!」
ミレーヌ、シビラが攻撃力を上げる。
「《第四の切り札:気の爆発》!」
僕も能力値を大幅に上げた。
「《第四の切り札:一の太刀》!」
凄まじい斬撃を放つミレーヌ。見事に決まり、大ダメージを与えた。
「《第二の切り札:三連奏》!」
三連撃を放つシビラ。しかし一撃しか入らない。
敵の攻撃。僕はダメージを受け、敵に取り込まれてしまう。何も出来ない。
「カオリ! くっ!」「この!」
攻撃をかけるミレーヌ、シビラ。しかしうまくダメージが入らない。
「やらせないよ! 《第二の切り札:アルテミス》《第三の切り札:インドラ》《第四の切り札:運命の矢》!」
ミルヤが切り札を三枚切った。アーチャーの奥義、百倍矢だ。
「たあああ!」
ビシュン! と矢を放つ。矢は見事に決まり、敵にダメージを与え、仕留めた。