表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マジックガールズ・センテナリーフェスタ  作者: 秀一
第一章 始まりの階層 1階~10階
12/133

第十話 前進


「さて、まずはパーティーを組むか。どうするかな……」

 悩むシビラ。

「んー、まずおにいちゃんとシビラは確定だよね。前衛だし」

 メリッサは言った。

 

「良いの? でも確かに前衛が足りないような」

 僕は言った。

「そうだよな。ミレーヌが居ないし……。後衛はテレパス、メイガス、ネクロマンサーで行くか。後一人は、ガンナーかアーチャーにしよう」

 シビラは言った。

 

「そういう事なら私が行くよ! 良いでしょ?」

 ガンナーのガリーナが言った。

「そう? んじゃ任せようかな」

 アーチャーのミルヤは引き下がった。

 

 つまり前衛は僕とシビラ、ガリーナ。

    後衛はメリッサ、グレース、イリーナ。

    

 ということになるだろう。

 

 メンバーを連れて、不思議な空間に入った。学校の教室のようだが……。

 

「ここは?」

 僕は聞いた。

「教室だよ。ここでサブメンバーはメインの活躍を見ることができるぞ」

 シビラはそう言った。

「せやな。んじゃウチはここで取材させてもらうで!」

 カトリーナは言った。

「あの新聞、嘘塗れだと思うんだけど……」

 メリッサは言った。

 

 そんなわけで塔へと入った。以前ほどの人はいない。昼間だからだろう。

 

 まずはウサギが三体襲ってきた。基本的雑魚のようだ。

 

「よっと!」

 ダダキュダダダダ! とガリーナが拳銃を連射し、瞬く間に全員撃破した。

 

 戦闘に勝利した! 経験値3とジェニー3を得ました。

 

「さすがは銃だね。滅茶苦茶強いじゃん」

 僕は言った。

「そりゃあもう。序盤だと敵なしだよ」

 ガリーナはそう言った。

「まあちょっとお金はかかるけど、強いんだよな、ガンナー」

 シビラは言った。

 

 2階に進むと、人はもういなくなった。静かなダンジョンになる。

 

 今度は大きなネズミが襲ってきた。

 

「弱いから、銃弾の無駄だね。おにいさんに任せるよ」

 ガリーナはそう言った。

「よし、やってみる!」

 僕はネズミの前に立った。チューチュー、と鳴きながら襲ってくる。

 

 ブン! と敵のパンチを右にかわし、左足で前蹴りを食らわせた。

 

 ※《拳技:前蹴り》を習得しました※

 

 ネズミはダメージを受け、消滅した。

 

 戦闘に勝利しました。

 カオリはレベル6に上がった!

 

『おめでとう、おにいさん』

 カトリーナがどこからともなく祝福してくれた。

 

「へえ、教室からの声も届くんだね」

 僕は言った。

『せやで。ちゃんと余さず覗かせてもらってるからな』

 そういうカトリーナちゃん。

『まだまだ行けるよね。前進前進!』

 ミルヤも応援してくれた。

 

 三階へ進んだ。心なしか、ダンジョンも複雑になってきた気がする。

 慎重に進む。

 

 すると、突然髑髏の顔の骨戦士が現れた。

 

「うわあああああああ!」

 ビビり、声を上げる僕。

 

 メチャクチャ笑われた。

 

「あはははは! ビビり過ぎだぞ! 薫!」

 超笑うシビラ。

 

「う、うるさい! あんなのビビるに決まってるだろ!」

 逆ギレする僕。あれは絶対怖い!

 

「ふふ、まああれは初めて見ると絶対驚くよね。それじゃあよろしくね、カオリちゃん」

 そういうグレース。

 

「ええ、僕が戦うの? 銃とかで倒してよ~」

 情けない事を言う僕。

「駄目だよ。あいつ銃効かないんだよ。でも拳は効くから行けるって」

 そういうガリーナ。

 

「仕方ない、戦うか……」

 慎重に構え、前進する僕。女の子たちが応援する。

「がんばれー」「ふふ、がんばれー」

 若干半笑いな気もするが……。

 

 骸骨兵は剣を振り上げ、こちらに斬りつける!

 それをかわし、顔面に拳をいれた。

 バシン! というエフェクトと共に光が放たれた。どうやら弱点を突いたようだ。この骸骨は拳に弱いらしい。

 骸骨兵は崩れ、バラバラになって死んだ。

 

 戦闘に勝利しました。経験値5とジェニー10を手に入れた。

 

「大した事は無かったね」

 そういう僕。

「お前ビビリすぎなんだよ。あんなの雑魚だって」

 そういうシビラ。

 

 4階に行くと、狼が3体出てきた。が、ガリーナが銃を連射し、瞬く間に片付けた。

 

「こうして見ると、そんなに難しいゲームというわけでも無いのかな」

 僕は言った。

「油断は禁物だぞ。まだ序盤、本番は5階からさ」

 そういうシビラ。

 

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ