第九十七話 ラスボス戦 VS天空の魔龍
「やるな、魔法少女よ。だが、我を見くびるな……!」
魔剣士がそう言うと、魔剣が更に光を放ち、敵の姿は変質していく。
巨大な黄金色のドラゴンとなり、翼をなびかせ、天空に舞った。
※戦闘パーティーを変更できます※
システムメッセージが出た。僕達は、前衛のミレーヌ、シビラを下げ、ガリーナとミルヤを出した。
空間は歪み、巨大な世界となった。天空には王者が、天空の魔龍が空を飛ぶ。
「行くよ! とりゃあ!」
矢を放つミルヤ。敵に刺さる。エフェクトが発され、クリティカルだ。
高速で飛び回る敵。僕も全方位を警戒しなければならないようだ。ガリーナが銃を放ち、命中させる。
突撃してくる敵。目標はミルヤのようだ。僕が間に入る。
凄まじい牙で攻撃する敵。僕は防ごうとするが、失敗し、大ダメージを受けた。
「うぐ……」
下がる僕。
「《白魔法:治癒Ⅲ》!」
アメリーさんが回復してくれた。
「《赤魔法:電撃》!」「《赤魔法:衝撃》!」
グレースとレナータは地味な魔術を放つ。それでも敵の動きを少し止める。すぐさまガリーナとミルヤが射撃し、ダメージを与えた。
「ていうかこれ、最終形態じゃないんですね……」
つぶやくアメリーさん。
『確かに、どっからどう見ても最終決戦やんな』
ツッコむカトリーナ。
突撃する敵。今度はグレースを狙う。そうはさせない。妨害する。
敵の腕による攻撃を、手甲で弾き飛ばし、防御した。
「っ! ありがとう、カオリ」
感謝してくれるグレース。
「まだまだ耐えられるよ。グレースは攻撃を!」
「うん!」
グレースはそう答えた。
ガリーナ、ミルヤが射撃を続ける。少しずつダメージが入る。グレースとレナータも攻撃魔術を放つ。
「《赤魔法:火炎球》!」「《赤魔法:灼熱劫火》!」
凄まじい炎でダメージが入る。敵のヒットポイントも半分を切った。
敵は僕に突撃してくる。望むところだ。
敵の凄まじい牙による噛み付き攻撃。受け損ない、ダメージを受けた。
「うぐ……」
ヒットポイントが減る。
「《白魔法:治癒Ⅲ》!」
だが、アメリーさんが回復してくれる。これなら大丈夫だ。
「行けるよね! とりゃあ!」「行ける行ける! もう少し!」
ガリーナ、ミルヤが連続射撃をかけた。次々と命中していく。
「《赤魔法:超新星爆発》!」「《赤魔法:超新星爆発》!」
大魔術を放つレナータとグレース。発動し、敵を吹き飛ばし、撃破した。