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マジックガールズ・センテナリーフェスタ  作者: 秀一
第十章 終焉の階層 91階~99階 その先にあるものは
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第九十四話 朝の読書


 その日も僕は、朝早くにゲーム内に入った。

 

 いよいよラスボス戦だ。長くなりそうだ。しかしまあ、今日でこのゲームも終わりだろう。そう考えると寂しくもある。

 

 僕は適当に城内をほっつき歩いていた。何となく大学へ行き、図書館に行った。

 漫画でも読もうかな、と思っていたのだが、本を読んでいるアメリーさんを見つけた。

 

「おはようございます、アメリーさん。早いですね」

 僕は言った。

「あら、カオリ様。おはようございます」

 優雅に言うアメリーさん。気品があるな。

 

「何を読んでおられるのですか?」

 僕は聞いてみた。

「コミュニケーションの本ですわ。私人と仲良くなるのが得意では無いので」

 意外な事を言うアメリーさん。

 

「そんなことは無いと思いますが……」

 正直に言う僕。

「そうでしょうか? でも色んな人と仲良くなりたいと思いましてね」

 アメリーさんはそう言った。

 

「おはようございます~」

 のんびりした調子で挨拶してくれるイリーナ。

「おはよう。イリーナも読書?」

 僕は聞いた。

「ええ。アメリーさんとよく本を読んでるんですよ~」

 そういうイリーナ。意外だな。

 

「割と良い本が多いんですよね。まあ、ダウンロードするとお金がかかる本もあるので、ここで読むのが一番なんですけど」

 アメリーさんはそう言った。

「そうなんだ……。知らなかったな」

 読書とは縁が遠い僕。

 

「カオリちゃんも何か読んでみたらどうですか~? おすすめは中国の古典とかですかね~?」

 渋い選択をするイリーナ。

「そんなヘビーなのはちょっと……。ライトノベルとか無いの?」

 そう聞く僕。

「ありますよー。漫画とかもありますし」

 そういうアメリーさん。

 

「そりゃいいや。せっかくだし、読んでこようかな」

 僕はそう言った。

「もう、お子様ですねカオリちゃんは~」

 そういうイリーナ。

 


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