第九十三話 ボス戦 VS闇の魔術師
塔の頂上、100階への行く手を阻むのは、黒く汚れた魔術師。
この門番を何としても倒さなければならない。もちろん、誰も死なずに。
「油断せずに行きましょう!」
レナータさんがそう言った。
「前進だ! 突撃!」
シビラは命じた。3人が突撃する。
「……《黒魔法:暗黒嵐》」「《青魔法:魔法除去》!」ガキン キュウン
「……《黒魔法:地獄の炎》」「《青魔法:魔法解除》!」ガキン キュウン
敵の魔術はグレースとレナータがキャンセルした。
「はあ!」
バシバシ、と僕、ミレーヌ、シビラの三人が敵を包囲し、攻撃する。ダメージが蓄積していく。
「……《黒魔法:暗黒の矢》」「《青魔法:対抗魔法》!」ガキン キュウン
「……《黒魔法:眠りの雲》」「《青魔法:対抗魔術》!」ガキン キュウン
敵の魔術はグレースとレナータがキャンセルした。
「基本的に、魔術しかやってこないみたいですね」
アメリーさんが言った。
『そうだね』
メリッサもそう言った。
「たああ!」
ドスドス、と拳を食らわす僕。
「《剣技:流麗なる一撃『菊花』》!」
ミレーヌの横なぎの一撃が決まった。
「……《黒魔法:獄炎劫火》!」「《青魔法:魔法消去》!」ガキン キュウン
「……《黒召喚:ゴースト》」「《青魔法:魔法解除》!」ガキン キュウン
敵の魔術はひたすらキャンセルする。
「《槍技:四連突き》!」
ドドドド、とシビラの連続攻撃が決まる。
「うりゃあ!」
僕はジャンプして、連続蹴り。見事に決まった。
ひたすら攻撃が入り続ける。敵のヒットポイントもあと少しだ。
「……《黒召喚:死者の王》!」「《青魔法:対抗魔法》」ガキン キュウン
「……《黒召喚:ゾンビ》!」「《青魔法:……》」
敵の召喚魔法が発動し、ゾンビが2体召喚された。
「《白魔法:解呪》!」
アメリーさんの魔術。敵ゾンビの動きを封じた。
その隙に僕達三人が殴り、ゾンビを片付けた。
「行けるね。《赤魔法:電撃》!」
電撃を放つグレース。敵を麻痺させる。
「《赤魔法:衝撃》!」
レナータの魔術で敵の行動を更に遅らせた。
「もう力を残す必要は無いよね? 《第二の切り札:決闘》《第三の切り札:覚悟》!」
自らの攻撃力を一気に上げるミレーヌ。
「《第四の切り札:一の太刀》!」
完璧な斬撃が入り、敵を撃破した。
戦闘に勝利しました!
美しい宝箱を見つけた!
中にあったのは黄色く輝く宝石、★★運命の指輪『トパーズ』だ。
『ありがとう。トランプを使ったみたいだし、今日はここまでだね』
メリッサは言った。
「いよいよ後はラスボスだけだね」
グレースはそう言った。
「そうだね。いよいよだね」
僕はそう言った。