表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マジックガールズ・センテナリーフェスタ  作者: 秀一
第十章 終焉の階層 91階~99階 その先にあるものは
114/133

第九十二話 ラストダンジョン


 しばらくすると、メリッサもやってきた。

「おにいちゃん、パフェ食べようよ!」

 そう言うメリッサ。

「いいよ」

 僕はそう答えた。

 パフェは結構大きかった。僕はチョコパフェ、メリッサは苺パフェだ。

 おねえちゃんはフルーツパフェを取ってきた。

 

「おいしいね! おにいちゃん!」

 そういうメリッサ。

「ああ、そうだね」

 僕はそう言った。

 

「やあ、今日はパフェパーティーなの?」

 やってきて、そう聞くグレース。

「何かそんな感じだね」

 ミレーヌはそう言った。

 

「ゲームもそろそろ終わりみたいですし、悔いなくしたいですね」

 アメリーさんはそう言った。

「そうだな。私も何か贅沢な物を食べたいな……」

 そう言うシビラ。

 

「贅沢さ重視ならアフタヌーンティーでもやればどうかな」

 そういうオリアーヌ。

「お、そんなのもあるのか。私もレディになれるかな」

 そんなことを言うシビラ。

「レディからはもっとも遠い存在だと思うけど……」

 失礼ながら言ってしまう僕。

「うるさい! 私も雰囲気はレディで良いだろ!」

 怒るシビラ。

 

「まったく、無神経だよねカオリは」

 そういうミレーヌ。

「まったくやな。困ったことやで」

 そんなことを言うカトリーナ。

「カオリさんこそレディのような繊細さを身に着けるべきです!」

 そういうレナータ。まあそうかもしれないけど……。

 

 僕達は食事がすむと、訓練場でラスボス戦のイメージトレーニングをした。

 そこに行くまでもあと少しだ。

 

 そうして、ダンジョンにワープした。95階へと進む。あたりは星々輝く大宇宙。イマイチ物理法則も良く解らなくなってくる。

 

 敵は巨大な人型の怪物。黄金色だ。大剣を持った敵が三体。

 襲い掛かる敵。ミレーヌに殺到する。

「ふっ!」

 ガキンキン、と敵の攻撃を弾くミレーヌ。しかし三体目の攻撃は防げず、斬られてダメージを受けた。

「くう……」

 下がるミレーヌ。僕とシビラが援護する。

「はあ!」

 僕は拳で攻撃するがかわされた。シビラの攻撃は決まる。

 

「《赤魔法:超新星爆発》!」「《黒魔法:眠りの雲》!」

 大魔術を使うグレースと、黒魔術を使うレナータ。ヒットポイントは大丈夫なんだろうか。

 

 大爆発が起きた。敵のヒットポイントが一気に減る。更にレナータの黒魔術も決まり、敵2体が眠りに落ちた。

 

「《白魔法:治癒の雨》!」

 アメリーさんが全員を回復させた。こちらは立て直し、陣形を整える。

 

「《赤魔法:衝撃》!」

 グレースの魔術が発動し、敵の動きを封じた。すぐさま僕、ミレーヌ、シビラの三人が攻撃し、一体を仕留めた。

 更に、眠っている2体もすさまじい攻撃をかけて倒した。

 

 戦闘に勝利しました!

 全員レベル100に上がった!

 

「ようやく、最高レベルに到達したな」

 シビラが言った。

「そうですね。これで心置きなくラスボスに挑戦できますね」

 レナータさんは言った。

 

 美しい宝箱を見つけた!

 

「さて、お宝は何かな?」

 ミレーヌが宝箱を開ける。

 

 そこには得も言われぬ美しさの輝きを見せる、透明の宝石。★★運命の指輪『ダイヤモンド』だ。

 

『おめでとう。ミルヤのだね』

 メリッサは言った。

『おお、私ダイヤなんだね! やった!』

 喜ぶミルヤ。

 

「宝石も概ね揃ってきたね。後は私のとメリッサのかな」

 グレースは言った。

『そうだね。私のはともかく、グレースさんのは欲しいね』

 メリッサはそう言った。

 

 休息の後、96階へと進む。

 敵は大きなイモリ2匹のようだ。

 

「《赤魔法:火炎球》!」

 すぐさま焼き尽くすグレース。あっという間に死んだ。

 

 戦闘に勝利しました!

 

「楽ですけど、ちょっと寂しいですね」

 アメリーさんは言った。

「難しい所だけど、ちゃんと強い敵が出てこないと宝石も手に入らないだろうしな」

 シビラは言った。

 

 97階へ。

 

 敵は巨大な黄金色のゴーレムだ。精巧に作られたガーディアンのようだ。

 

『難敵だね。落差が激しいね』

 メリッサはそう言った。

「まあ、腕がなまらなくていいよ」

 ミレーヌはそう言った。

 

「《赤魔法:超新星爆発》!」「《赤魔法:超新星爆発》!」

 すぐさま最強魔法を放つグレースとレナータ。大爆発が2回起き、大ダメージが入る。

 それでも前進し、僕に拳を放つ敵。バキイ! と凄まじい威力で吹き飛ばされた。

「くっ……」

 後退する僕。酷いダメージを受けた。

「《白魔法:治癒Ⅳ》!」

 強力な回復魔法を使うアメリーさん。その発動まで逃げ、回復して貰った。

 

「ちっ! この!」「とりゃあ!」

 攻撃するミレーヌとシビラ。しかし敵の攻撃力が高く逃げ腰だ。うまくダメージを与えられない。

 

「《赤魔法:衝撃》!」「《赤魔法:電撃》!」

 グレースとレナータの魔術が敵の動きを鈍らせる。こういう連携も堂に入ってきた。

 

「《槍技:雀刺し》!」

 鋭い刺突で打撃を与えるシビラ。

「《剣技:苛烈なる一撃『山茶花』》!」

 剣の腹で強烈な打撃を与えるミレーヌ。

「《拳技:後ろ回し蹴り》!」

 僕は回転し、蹴りを食らわした。

 

 敵は拳を振り回す。シビラが食らい、大ダメージを受けた。

「くっ……」

 すぐさま下がるシビラ。

「《白魔法:治癒Ⅲ》!」

 回復するアメリーさん。

「ありがとう、助かる」

 シビラはそう言った。アメリーさんの回復は完璧だ。

 

「《赤魔法:紅蓮劫火》!」「《赤魔法:魔力炸裂》!」

 凄まじい威力の魔術を放つグレースとレナータ。敵に大ダメージを与え、撃破した。

 

 戦闘に勝利しました!

 美しい宝箱を見つけた!

 

「ふう……。さて、何が出るかな」

 そう言ってシビラは宝箱を開けた。

 

 現れたのは複雑な光を放つ高貴な宝石。★★運命の指輪『オパール』だ。

 

『グレースさんのだね。これでほぼ完璧だね』

 そう言うメリッサ。

「でもメリッサのがまだだと思うんだけど」

 僕は言った。

『私のステータス上がってもあんまり意味無いしね。まあ多分手に入るだろうけどさ』

 メリッサはそう言った。

 

 98階へと進む。敵はまさかのスライム2体のようだ。

 

「《赤魔法:火炎球》!」

 当然グレースが即焼いた。消滅するスライム。

 

「《キャンプ》」

 僕が宣言した。休憩に入る。

 

「いよいよ99階ですね」

 アメリーさんが言った。

「確か魔術師が相手だっけか。注意点は?」

 レナータは聞いた。

 

『まあ、危険な魔術を連発してくることは事実だから、とにかくキャンセルだね。あとは殴り続ければ何とか行けると思うよ』

 メリッサはそう言った。

「私は妨害に集中するか……」

 グレースはそう言った。

 

「……行こう。もう躊躇することはないよ」

 おねえちゃんはそう言った。

「そうだね。行こうか」

 僕はそう答えた。

 


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ