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マジックガールズ・センテナリーフェスタ  作者: 秀一
第十章 終焉の階層 91階~99階 その先にあるものは
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第九十一話 おねえちゃんと僕


 その日、ゲーム内に入ると、おねえちゃんが居た。カフェでカフェラテを飲んでいる。

 

「やあ、おねえちゃん」

 僕は挨拶した。

「あ、カオリ。来たんだね」

 おねえちゃんはそう言った。

 

 このゲームもそろそろ終わりそうだ。ここでお姉ちゃんと会えるのもあと少しかな……。まあ、またこのゲームをやってもいいんだけど。

 

「どうかしたの? カオリ」

 そう聞くミレーヌ。

「いや、おねえちゃんとこうしていられるのもあと少しだと思ってね」

 僕はそう言った。

「ん、そうだね。それは寂しいね」

 おねえちゃんはそう言った。

 

「連絡できないわけじゃないけどさ。みんなとも、このゲームで仲良くなれた気がするし……。まあ、僕も忙しくなりそうだから、あまりゲームしてる暇はないかもだけど」

 僕は言った。

「そうなの? もう島に戻れないの?」

 そう聞くおねえちゃん。

「しばらくは無理かも。遠征とかもあるらしいし」

 僕はそう言った。

 

「そっか……。ところでさ、秋奈とは何かあったの?」

 そう聞くおねえちゃん。

「えっ……何かって?」

 うろたえる僕。

 

「いや、何か秋奈凄くやる気になってるしさ。薫くんと何かあったのかなって」

 おねえちゃんは言った。

「うん、まあね」

 僕はそう言った。

 

「そっか。秋奈の事、好きなの?」

 おねえちゃんは聞いた。

「うん」

 僕はそう答えた。

 

「良かった。秋奈もきっと喜ぶよ」

 おねえちゃんはそう言った。

 

「おねえちゃんは、インターハイとか行ったんだっけ? 今後はどうするの?」

 僕は聞いてみた。

「んー、まあそこも悩みどころなんだよね。私も本土に行こうかなって」

 おねえちゃんは言った。

「そうなんだ?」

 僕は聞いた。

 

「まあ行くとしても東京の方だから、薫くんとは会えないけどね。でも今後の事を考えるなら、それもありかなって」

 おねえちゃんはそう言った。

「そうなんだ……」

 僕はそう言った。

 

「こうやって君と会えなくなるのは寂しいな。このゲームクリアしてもさ、またたまにはこうやって会おうよ。0階でだべるのもアリらしいしさ」

 おねえちゃんはそう言った。

「そうだね。そうしよう」

 僕はそう言った。

 


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