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マジックガールズ・センテナリーフェスタ  作者: 秀一
第一章 始まりの階層 1階~10階
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第九話 集結


 朝のトレーニングを終え、僕は家へと帰った。

「おかえり! おにいちゃん」

 秋奈ちゃんが迎えてくれた。

 

 昼食が出来ていた。豚の生姜焼きと味噌汁とご飯だ。

「いただきまーす!」

 僕はそう言って、食べた。とてつもなくおいしい。

「おいしい!」

 僕は言った。

「おいしいって言ってくれるのが何より嬉しいのよ」

 おかあさんはそう言った。

 

 昼になった。太陽が常識外れの照り方で、外は暑すぎる。昼寝の時間だろう。

 

「ゲームしようよ、おにいちゃん」

 秋奈ちゃんが言った。

「そうだね。そういえばさ、新聞部のメンバーもソニックレイジに入るとか言ってたよ」

 僕は言った。

「へえ? 優奈たちに会ったんだね」

 秋奈ちゃんは言った。

「秋奈ちゃんは友達でしょ? ていうか、新聞部のメンバーなの?」

 僕はそう聞いた。

「一応ね。あんまり部には顔出してないけど」

 そういう秋奈ちゃん。それは帰宅部と言うのでは……。

 

 それはともかく、僕達は機器を装備し、畳に寝転がった。

「それじゃあ、先に行くね」

 秋奈ちゃんはそう言って仮想世界に飛び込んでいった。僕もそれを追う。

 

 ※ログインしています…… しばらくお待ちください※

 

 僕達はまた仮想世界に戻ってきた。始まりの街は今日も美しい。ここも何とも気分の良くなる街だ。

 

 カフェに行くと、すでに桃花たちと優奈たちが談笑していた。

 

「やあ、こんにちは」

 僕は挨拶した。

「お、来た来た。待ってたよ、カオリ」

 そういうシビラ。

 

「へえ、どう見ても女の子やんか。まあそらそやけどな」

 関西弁の白い髪の女の子。多分優奈だろう。後ろの二人は銃と弓矢を持っているようだ。

 

「こいつらもウチに入ってくれた。紹介するよ。カトリーナ、ミルヤ、ガリーナの三人だ。ま、リアルの方も知ってるだろうけどさ」

 シビラはそう言った。

「よろしく! おにいさん」

「よろしくね! おにいさん!」

 そういうミルヤとガリーナの二人。

 

「大分メンバーも揃ってきたね。とりあえず、みんなのジョブを教えてくれない?」

 秋奈ちゃん……メリッサはそう聞いた。

 

「そうだな。私はランサー、槍使いだ」

 シビラはそう言った。

「私は『メイガス』、つまり魔法使いだね」

 そういうシビラの後ろの女性。

「君は?」

 聞く僕。

「ああ、『グレース』だよ。こっちは『イリーナ』ね。まあリアルの方も知ってるだろうけど、それは隠すのがルールだしさ」

 そういうグレース。まあ、向日葵さんだろう。

「えーと~、私は『イリーナ』で~、『ネクロマンサー』です。うーん、まあ悪い魔法使い、みたいな~? そんな感じかな~?」

 イリーナはそう言った。ほたるさんに違いない。

 

「ウチはカトリーナ、『アルケミスト』やで。まあ錬金術師やな。地味やけど重要なジョブなんやで」

 そういうカトリーナ。

「私は『アーチャー』、つまり弓矢使いだね。結構強力なジョブなんだよ!」

 そういうミルヤ。

「私は『ガンナー』、銃使い! カッコいいでしょ?」

 そう言って拳銃をクルクル回すガリーナ。

 

「私は『テレパス』、超能力者だね」

 メリッサは言った。

「僕は『グラップラー』、格闘家かな。ちなみに強いジョブとか弱いジョブとかあるわけ?」

 僕は聞いた。

 

「そんな単純なもんではないで。それぞれ強みがあったり弱みがあったりするもんなんや。例えば、グラップラーは確かに強いけど搦め手には弱いし、ウチのアルケミストなんかは弱いけど色々役に立つジョブやで。適材適所やな」

 カトリーナはそう言った。

「そういうこと。ただ、『メイガス』や『テレパス』なんかは重要だけどヒットポイントが低くて死にやすいんだ。逆にグラップラーやランサーなんかはヒットポイントが多く、そう簡単には死なない。だから後衛のジョブを守る事も重要だぞ」

 そういうシビラ。

 

「まあ、ヒーラーが居ればもう少しマシなんだけどね。ヒーラーが居ないのがヤバいと思うんだけど」

 そういうメリッサ。

「せやな。募集すべきやな」

 そういうカトリーナ。

「カフェで募集しておくよ。まあそれはともかく、これだけメンバーも集まったんだし、本格的にパーティーを組んで攻略しようぜ。九階のボスだって行けるだろ」

 そういうシビラ。

「いや、それこそヒーラーが居た方が良いと思うんだけど……」

 不安なメリッサ。


「ダイジョブダイジョブ。何とかなるなる」

 そういうカトリーナ。

「その根拠のない自信がどこから来るのか謎なんだけど……」

 やはり不安なメリッサ。

「まあ、ヒーラーが来るかは五分五分だしな。まずは進んで名を上げようじゃないか」

 シビラはそう言った。

 


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